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フルリモートから3年で初展開~新メンバー受け入れにみる組織の在り方の正解

例年ですと、ほぼ中小企業支援の活動を入れず、インプット中心の期間にしている1月。

ただし今年は、3が日過ぎから支援先にご挨拶→長距離移動を伴う案件対応もいくつか……みたいな状況です。

そんな中、オフィスに珍しく顔を出していた先週木曜日、今日のテーマが突如として降臨……。

「姐さん、ちょっとコーヒー飲み行きませんか?」

うちのメンバーからこんな誘いがあるときは大抵、少し手数の増える予兆。

“根回し”の意味を込めて声を掛けてくれるのです。

ま、私自身も同じことをするので、同じ手法がうちのメンバーに伝染しているのかもしれません(自業自得)。

で、何が起きたかというと……

◆ 初の新メンバー受け入れ@フルリモート下

いや~とうとう来ました、この日が。

そう。

「姐さん、ちょっとコーヒー飲み行きませんか?」のメンバーが他部門向けに超育成枠として採用してきたコを、うちのチームで面倒を見ることになったのです。

2020年10月にこんな記事を書いた後、組織体制はだいぶ変化しましたが、

  • 基本的にはフルリモートで仕事

  • メンバーの入れ替えはあったが一緒に仕事をしたことがある子たちばかり

という状況で、先週までやってたのです。

それが……となり、私も、私の話を聞いたメンバー達もアワアワ。

早速、作戦会議です。

◆ 超育成枠をどう教える?@フルリモート下

“超育成枠”という書き方をしているので、どういったスペックのコなのかは想像しやすいかもしれません。

新メンバーの得意なことをやってもらいたいのですが、その仕事をするにしてもディレクター業務がどうしてもセットでついてきてしまう関係上、

  • エクセル

  • パワポ

  • html

の知識は最低限入れて使えるようになってほしい。

かといって、最初からガツガツやりすぎると顔色も声色も暗くなってしまう。

(新メンバーにそんな予兆がありました。)
(「教え方は大丈夫?」って言わなきゃと思っていたくらいでした。)
(そんなタイミングでの加入話だったのです。)

そこで、私を含め各メンバーが対応している案件の中から、

  • これならガツガツしすぎない

  • エクセル・パワポ・htmlの基礎勉強にもつながる

という案件をピックアップ。渡してみることにしました。

ただ、ここで、私含め他のメンバーも同じことを思い、お互いに同じタイミングで言ってしまったんです。

◆ 最初からフルリモートって難しくない?

「コミュニケーション力抜群な百戦錬磨の人を迎え入れたのならまだしも、超育成枠で迎えたコなわけだから、実際に作業をする様子を見てみて、どこで止まりがちなのか、止まったとしてもすぐにお互い声を掛けられて問題解消しやすい環境を作った上でレクチャーしないと、コミュニケーションミスが発生して、お互い辛くなるんじゃない?」

そう。そうなんです。

お互い顔を見て仕事をした経験がある&高いコミュニケーション力を駆使し、「なんじゃこりゃ(怒)」みたいな案件が発生したとしてもなんとか乗り越えてきたメンバーをもってしても、やはり、初めましての人の仕事ぶりは実物を見てみないと分からないと。

人がそばにいたほうが良いケースってあります

特に今回は超育成枠で迎えたコですから。

幸か不幸か、「入社から1か月くらいは出社した上で業務を。慣れてきたらフルリモートにするよ」という条件で迎え入れたコだったので、私達レクチャーする側が出社さえすればどうにかるのでは……という仮説までは立てました。

◆ 他の部門はどうしてる?

フルリモート下で新メンバーを最も多く受け入れたのはシステム部門。

そこに加わった新メンバー達は、その業務特性もあるのか、ペアプロをするなど、フルリモートでもしっかり現状能力を把握し、戦力として案件対応をしているようです。

ただ、それでもコミュニケーションミスは発生しやすいので、模索を続けているという話は聞きます。

勝ちパターン、じゃないけれど、「フルリモート下での新メンバー受け入れはこれが正解」という方向が、うちの社内ではどこの部門でも見えてなさそうです(私の知る限り)。

◆ 模索は続くよどこまでも2023

ということで、今週半ばから、うちのチームに新メンバー加入です。

超育成枠で迎えたコらしく、礼儀作法はしっかりして、人柄抜群なところは、本当に助かってます。

うちのチームに加入する話が1ミリもなかった頃ですら、「オンラインmtgしていて、しっかり朝の挨拶ができなくてすみませんでした」なんて、わざわざ私の居るデスクに言いにきてくれるくらいの子です。

それに、コーヒーを飲みに行って、うちのチームで受け入れることを話した日の最後、私がオフィスを出る時には、目をキラキラさせながら明るい声色でこんなことを言ってくれました。

「今日はありがとうございました。勉強することがたくさんあることは分かっていますが、これから頑張れそうな気がします!」

そう言ってくれた想いは裏切れない。

まずは、私&うちのメンバーによる仮説「その人の仕事ぶりが分かるまではフルリモートでのコミュニケーションはリスクが高すぎる」について、検証しながら育成していってみます。

ここである程度、高い精度での仮説が生み出せないと、自分たちで自分たちの首を締めそうな展開になっているのです、今……。

(どうやら3月あたりに別の新メンバーが加入するそうで。)
(さっき聞いた。)
(早く言ってよ。)

頂いたサポートは中小企業支援・創業者支援に繋がるような使い方をさせて頂きます。また、サポートを使わせて頂いた際には記事として内容を書かせて頂きます。