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研究会をフル活用できる中小企業診断士なら企業・経営者の役に立てるはず

中小企業診断士が参加する“研究会”という存在。

私がその存在を知ったのは中小企業診断士の受験が終わったあたり。先輩診断士に教えてもらった気がします。

受験が終わったころの私は「中小企業診断士になるだけでも大変だったのに研究って……なにやるの? もう何もやらなくてよくない?」みたいに感じてました。

ただ、実際に参加してみて、中小企業診断士としての年次を重ねている今、研究会は活用し甲斐のある場だなぁと感じます。

そこで今回は、中小企業診断士歴8年目を迎えている私が感じている、中小企業支援・創業者支援にもつながる研究会の使い方を書いてみます。

◆ 新しいものと出会う場

研究会の参加メンバーは“中小企業診断士”という肩書こそ共通しているものの、年齢もキャリアも育ってきた環境もバラバラ。

だからこそ、今までの自分の視野や経験では得られなかった知識はもちろん、物事の見方・考え方まで得られます。

まぁ、インプットの場ということですね。

ちなみに、私は所属研究会でのお試しワークショップに参加したことで、レゴ®シリアスプレイ®というメソッドに出会い、後にファシリテーター資格を取得。中小企業診断士になったときと同じくらい人脈が広がり様々なチャンスが増えました。

先週一緒だった高校生たちのアウトプット

「研究会ありがとう!」と何度言っても足らないくらい感謝です。

◆ インプット機会を確保できる場

単に“研究会=インプットの場”という字面だけ見ると、「自分ひとりでもできるんじゃない?」と感じる人、いるかもしれませんね。

確かにそうですし、それを実行できるなら、研究会の場は不要でしょう。

しかし、日々忙しくしているとインプットが後回しになりがちです。

インプットが後回しになってアウトプットばかりになると、ネタの鮮度が落ちますし、ネタそのものも枯渇します。

“予定通り研究会に参加する”ということは、インプット機会を確保することにもなるのです。

◆ 人脈形成の場

減り切らないアイツらのせいで直接会う機会は減りましたが、研究会が人脈形成の場であることは変わらないと、私はそう感じます。

人脈形成ができるのは、研究会本会というよりも、その後の懇親会であることがほとんどです(オンライン開催の場合も、本会の後に1時間くらいオンライン懇親会をしています)。

そういえば、以前こんな名言を残した先輩診断士も。本当にその通りです。

研究会の参加メンバーは“中小企業診断士”という肩書こそ共通していますが、年齢もキャリアも育ってきた環境もバラバラ。

だからこそ、研究会は“自分という商品を売り込む場”、そう、営業活動ができる場だとも言えます。

ただし、研究会に1~2回程度参加して「自分はこのような人間です」とアピールしたとしても、参加者の記憶に残るようなインパクトある出来事がない限り、誰もに覚えてもらい「●●の件で困ったら▲▲さんに相談しよう」とはならないでしょう。

(自分を売り込む練習の場にはなるかもしれませんね)

研究会を人脈形成の場に使いたいなら、可能な限り長い期間(年単位)参加し続ける必要があるのです。

◆ アウトプットの場

研究会の中には、参加メンバーの発表の場、つまりアウトプットの場を提供する会もあります。

基本的には「こんなのがあるのでやってみたいのですが……」という自己申告制か、研究会を運営するメンバーからの「それ、アウトプットしてみなよ!」という圧力(?)によって(たまに)実現します。

アウトプットする内容は様々。例えば、このようなものが挙げられるでしょう。

  • 数か月後に実施するセミナーのコンテンツ披露の場

  • とても考えさせられる本の内容共有

  • 興味を持った論点(コンテンツの芽)を試しに披露する場

そう、“壁打ち”の場として研究会を使うというものです。

実際にアウトプットすることで、コンテンツ内容の吟味はもちろん、ブラッシュアップに向けたヒントも得られます。

ただ、減り切らないアイツらが登場して以降、「こんなのがあるのでやってみたいのですが……」と自己申告をしてくるメンバーが極端に少ない印象があります。

インプットしたネタを自分のモノできているということは、人に教えられるくらい咀嚼できているということです。

実際にセミナーをするかどうかは置いておいて、アウトプットに向けてプレゼン資料を作るだけにしても、インプットしたネタを多少なりとも理解していなければ、資料は完成しないでしょう。

ラフでもよいのです。今すぐお金を得るツールにならなくてもよいのです。

アウトプットの場がある研究会に所属しているなら、自分のためにも、気付きを得たい参加者のためにも、研究会で是非アウトプットしてみてください。

どっちかじゃなく、どっちもやる。

インプットだけでもダメ。アウトプットだけでもダメ。人脈があるだけでもダメ。

インプットもアウトプットも人脈形成も、それぞれをバランスよくできる中小企業診断士こそ、困っている企業・経営者を助けられる機会と、多種多様なお助けネタを持てるのではないでしょうか。

……ということで、本日8/24(水)20:00~21:30、私を含むこのブログメンバーの所属する中小企業政策研究会“企業内診断士の輪を広げる「楽しい」チーム(企業内チーム)”の8月定例会がオンライン開催されます。

そこでは、私がジェンダー表現について思うところがあり閃いた“新規コンテンツの芽”を披露してみます。

完全に壁打ちです。どんなリアクションがあるのか……ドキドキ……。

今日披露する“新規コンテンツの芽”がいつか誰かの役に立てばいいなと思いながら、1時間ほど話してみたいと思います。

頂いたサポートは中小企業支援・創業者支援に繋がるような使い方をさせて頂きます。また、サポートを使わせて頂いた際には記事として内容を書かせて頂きます。