タケウチユーイチ

フリーのじょかんとく。えんしゅつ。 特撮ヒーローと、ビートルズが好き。 京都市出身。

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最近の記事

楽しいフリをしてみる。

東京が生活の拠点になってから、6年が経つ。 その間に地元はあらゆる形で変容し、帰省するたびに知らない街になっていく寂しさを感じていた。(一方で、その真新しさを見つける事も嫌いではなのだが。) こないだ見たネットニュースに、「ニデック京都タワー」という名前に変更になるとかかれてあった。ちょうど今日かららしい。 名前は所詮名前だ。呼び名が変わっても見た目は変わらないし、変わっても呼び名が変わらないこともある。僕のスマホに入っているTwitterは今でも「ツイッター」だし、うっ

    • "卒業"という名の発表会。

      証書を抱え、煌びやかな正装で行き交う若い集団を街で見かけて、そういうシーズンなのかと今更気づく。 いま思えば卒業(式)は自分にとって門出というより、作品を発表する大きな機会の1つだった。 大学4回生(という言い方は関西だけらしいと最近知った)に撮った卒業制作の長編映画は、はっきり言って失敗だった。途中で企画者でもあった監督が降板し、代わりに自分が撮ることになったその作品は、撮影前の段階から現場は殺伐としていて、それを打開すべく夜通しチームで話し合い、試行錯誤しながらなんとか

      • 分岐点。

        ところで、人生のターニングポイントって、1人あたりだいたいどれくらいくるもんなんだろう。 進学、就職、結婚……この星に住む人間はやたらとその人生に節目をつくりたがる傾向にある。 「出会い」もターニングポイントになり得るし、その対象が人ではなく形のないモノであってもそれは成り立つ。たとえ最初のその瞬間はそうと気づかなくとも、時が経つにつれじわじわと自分の人生を侵食しはじめ、気づけばそれが生きていくのにかかせなくなったりもする。 大好きなSFドラマ「ドクター・フー」(の話はこ

        • 準備。

          決して閏年だったからという単純で些細な理由ではなく、この2月は本当に色々なことあって、新しいことと懐かしいことがごちゃ混ぜに押し寄せてきた 長くあっという間な毎日であった。 ここ最近はひたすら準備準備準備な毎日で、それは同時に初心にかえりやすい貴重な期間でもある。 その合間に、大好きなとある人たちと向かい合って食事をする機会があった。 『竹内くんは演出できる?』 唐突に発せられた鋭い質問に、思わず息が詰まる。 『今の自分に、何が足りないと思う?』 この問いには即答できる…

          たぬきにはじまってたぬきにおわる。

          夢を見ていたせいで、自分がわからなくなることがある。 こないだ目覚めた時に、大学の講義に間に合わない事を悟りひどく絶望した。 友達に代返を頼もうか、それっぽい虚言を添えて遅刻しようか、挙句の果てには、どこかの何かのダイヤが遅延していないか闇雲に調べようともした。自分は自転車通学なのに。  と、いうところでようやく気がつく。大学なんて既に5、6年前に卒業してんじゃん、と。 思わず「よかった……」と声が漏れる。 (べつに何にもよくない) また別の日には、目覚めた瞬間にたちまち

          たぬきにはじまってたぬきにおわる。

          笑いに貪欲に。

          ちょうど1年ほど前、親戚から送られてきた荷物の中にその言葉は付箋に綴られて貼り付けてあった。  別に自分はお笑い芸人ではないが、でも確かに、誰かの笑顔に携わっている人間であることはきっと間違いないし、そうでありたい。と常に思っている。 こないだある人が僕に言った。「我々にとっての日常は、多くの人にとっての非日常であり、そうやって回っているんだ」と。  毎年何となくこの時期になると、マルチバース(みたいなもんが本当にあるとして)の自分って一体どんなのがいるんだろうと無意識に