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どうせ誰も見ていないのなら。④




8月31日。

「MAYONAKA CLASSIC LP.Vol5」を行い無事終えた。

今まで作ったネタを直し、完パケにした状態で臨むライブだ。

それに加えてゲストを一組呼び、ネタを一本やってもらい

長めにトークを行うライブである。

自分のライブの詳細を自分で書くなんて粋じゃないから書くまいと思っていたけど、
友人が「書いたらいいのに」と言ったので、

どうせ見る人もそんなにいないから、それを言い訳にLPでやったネタの事なんかを書いてみようと思う。

おそらくLPにわざわざ来てくれた人は少し僕らを気に掛けていてくれてるだろうから、
そういう人はLPの記憶と一緒に楽しみながら読んでみて欲しいと思う。

来れなかった人はLPに想いを馳せて読んで欲しい。
そして次回来てほしい。

*「」はアンケート用タイトル。()は本当のタイトル。






「男の子(スペア)」





このネタは最初に作った後、
直した後、
そしてLPでやるまでにかなり変化した。



ネタばらしをすると、
僕扮する町田という男の恋人がアメリカに留学に行く。

それを知った町田の友人渡辺(高橋)が見送りに行けと言うコントである。

とてもベタな設定である。



作りたての時は、
恋人を不慮の事故で亡くしてしまい、それに苛まれた渡辺が自殺をしようとする所に町田が止めに入る。

しかしその止め方は「双子の妹で我慢しろ」というものだった。

その為ネタは「スペア」と呼んでいた。




直しをする際、「駆け抜けて軽トラ」の小野島に

「このネタ、なんとか直してやりたいんだけどどうやったらもっと良くなるかなぁ」

と台本を見せたところ

「今の時代に合ってない。最低の設定だ」

と言われた。


そういわれて読み返したら本当に今の時代に合ってない最低な設定だと思った。

と言うかどの時代に合うのだろうか。




そこから配役を変え、少しずつ直し、
完全に出来上がったのはLPの2日前。

妹という存在も無くなり、
ネタ自体もかなり変わった。


セリフ量も多くて覚えるのが大変だったし、
僕は常に大声なので喉が飛ばないかと不安だった。




そもそも僕らのネタはセリフ量が多い。

物覚えが悪く、よくセリフも噛む。

LPも一本目のネタなんか緊張もあって結構ひどかった。


少ないセリフで伝えることが出来ればいいのだけど、
それが中々出来ないから難しいモノである。




アンケートに

「タケイさんが狂気じみたネタは、本当に合っていて面白かったです。タケイさんが大きな声を出すネタ好きです」

ということを書いてくれた人がいた。



良いふうに取ってくれていて良かったが、
良く思ってくれる人は稀である。





と言うのも
前の所属事務所のマネージャーや社員からは酷評であった。



前マネージャーは

「タケイが大きい声を出すと怖い」

「ヒヤヒヤする」

「いきなり番組で奇声を発するんじゃないかと思えてオーディションを振ることが出来ない」

「インロウタキンめ」

云々。



どこの世界にそんな奴がいるのか。

とも思ったが、そう思われてしまったのは僕の日頃の素行の所為であるし、
そうなったら自然とオーディションも無くなり、
クビになるのは当然である。


今思ってもどうしてそんな風に思われたのかは謎なんだけど。




LPが終わった後に「もっとこうすれば良かったな」という直しが見えたネタ。


「LPは完パケを見せる」

などと言っていたが、
完パケなど無いのだ。

このライブこそが本当に始まりなんだなと思った。





そして一息つく間もなく、次回のLPがもう決まっている。

前々回のから比べて前回のは1年半ほど間があったからこのペースは速すぎる。

ゲストは仲良しランジャタイ。

やはり人気があるから発表と同時に取り置きが入った。

関係者なんかも呼ぶとなると、劇場が狭い事もあり断る可能性もあるから
気になっている人は是非。



10月22日

「MAYONAKA CLASSIC LP.Vol.6」

場所 新宿ブリーカー(新宿区歌舞伎町1-28-3 武井ビルB1)

前売り1500円 当日1800円

開場19時10分

開演19時30分

ゲスト ランジャタイ

ネタ5本と、ゲストネタ1本。
ゲストとのトークを行うライブです。

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