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「題名の付けられない音楽会Vol.3」開催しました!からの、イベントの意義について確信めいた何かが見えたという話。

突然暖かくなった2月20日火曜日に「題名の付けられない音楽会Vol.3」が開催されました。多くの方にご来場いただき大盛況でした。本当に嬉しかった。

冒頭音響トラブルがありましたが、ご来場の皆さんが温かく待っていただいたおかげで最後まで完走できました。ありがとうこざいました。この辺り反省点として次回に活かしたいと思います。

今回はベースの三上の関係でtsa.(トシア)Ra-co(ラーコ)の2名のボーカリストとギターのYo-heyが参加してくれて、よりバラエティ色の強いイベントになりました。お二人によるデュエット「ロンリー・チャップリン」とても良かった。
僕の「流域」もほぼバンドセットで演奏出来て、いまだかつてないほど壮大な作品世界を表現できて嬉しかったです。少ないリハで構築したので
やはり彩のある合奏というのは楽しいものです。

昨年11月、このイベントに参加するにあたって僕の中で「生活圏でイベントを開催する事の意味と意義」について考えました。
11月21日に僕出演の初回が開催され、それなりに手応えを感じるものになってからも、より思考を深めようと考えてきました。

ただ自分達の演奏の場を作るというのであるならスタジオで楽しめば良い。お客さんを呼んでライブの場を作るというのには、かなり公共的な意味づけをするべきだというのが、30歳以降の僕の音楽観です。
かつて音楽のプロとして音楽活動を生活の糧にしたいと思っていたけどその道を歩むことが出来なかった身として、僕が作ってきた音楽や歌唱スキルなどを活かすことを考えると、ビジネスという観点を意識しつつも、音楽や僕自身の公共性について想いを馳せることが唯一の道筋でした。

地域にとって「音楽」が成せる役割は何か。
メジャーアーティストのライブは現在高騰していて国内アーティストのライブでも凡そ10,000円が相場になっています。それに加えて生活上の日程調整や会場への移動など付随する障壁が思いのほか高いものです。少し大げさな言い方になりますが、ライブを観に行くというのはある種の「覚悟」を要するものになってしまったという事です。
現代においてYouTubeなど無料のプラットフォームとサブスクリプションサービスの充実で一見「音楽」との出会いの可能性が拡がっているように感じます。しかしそれは本当に「音楽」を聴いているといえるのでしょうか。
僕はその状況は資料検索という意味で充実しているけど、それは鑑賞とは違うものとも言えます。

先日、ゲンロンカフェでサニーデイ・サービスの曽我部恵一さんのトーク&ライブでも話されていましたが、現在音楽を巡る状況は「1分以内」で「使える」かの世界にあるといいます。音楽を聴いて自分の中に芽生えるものに思いを馳せるのではなく、TikTokで使えるかどうかになっていると。

膨大に音楽と生活の距離は一見縮まっているようで、僕には遠ざかっているように見えます。

だからこそ僕は生活と音楽(広い意味で文化)をもう一度たぐり寄せたい。生活の中から出てくる音や歌を生活圏の中で演奏して、地域の人に豊かな体験を提供したり、または別の地域から東長崎に来るきっかけをつくりたい。

そういう思いでイベント制作しています。

僕が参加した二回では形になりそうな実感がありました。アソビバ!さんと協働しつつ定番イベントとして地域の人と成長できるよう頑張っていきます。

【題名の付けられない音楽会Vol.3】

2024/2/20 南長崎 アソビバ!

[出演]
竹田克也 Vo,Gt,Cho.◆佐々木健太Vo,Key,Cho,Parc.◆三上勝久 Ba.◆松本恵三郎 Parc.◆ yo-hey Gt.◆tsa. Vo.◆Ra-co

[セットリスト]

  1.  白い雲のように(猿岩石)

  2. Train(竹田克也)

  3. Because I love you(竹田克也)

  4. 真夜中すぎの恋(安全地帯)

  5. ワインレッドの心(安全地帯)

  6. 神田川(かぐや姫)

  7. きよしのズンドコ節(氷川きよし)

  8. 帰れない二人(井上陽水)

  9. やさしさで溢れるように(JU JU)

  10. タクシードライバー(中島みゆき)

  11. ロンリー・チャップリン(鈴木聖美&ラッツ&スター)

  12. I LOVE YOU(尾崎豊)

  13. オリジナルスマイル(SMAP)

  14. バラ色の日々(THE YELLOW MONKEY)

  15. ハートスランプ二人ぼっち(円広志)

  16. 歌うたいのバラッド(斉藤和義)

  17. 流域(竹田克也)

  18. 若者のすべて(フジファブリック)

自分が生まれ育ち、そして生活と仕事をしている文字通りの“地元”で前回に引き続いて「音楽の場」を持てたことを幸福に感じると同時に、その意義に確信を持ちつつあります。
次回「題名の付けられない音楽会Vol.4」は5月28日(火)を予定しています。
5月末といえば、僕の誕生日が…(5月30日)。
ぜひぜひ予定しておいて下さい!!!!

[演奏曲プレイリスト]

Spotify

https://open.spotify.com/playlist/5lZTNIH6MZSuiMnOUwVNRu?si=JfjL5hdCRjCzx9Z8kLFTFg

YouTube Music

https://music.youtube.com/playlist?list=PLoGLBWdTIrbLwBVERMQYMuwDOZOA6h63N&si=lonLwOzGoLGMKkHH

と、いうわけで次回「題名の付けられない音楽会」日程が決まりました。

5月28日(火)19:00スタート

この日は僕の誕生日の2日前(←微妙…)というめでたい時期なので、ぜひぜひ遊びに来てください!

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