『クソ野郎と美しき世界』雑感


私は映画館に足を運んでおらず、ブルーレイで初めてこの映画を見ることになった。

デッキに真新しいDiscを入れてテレビの前に座り、再生するという行為には何か儀式めいた特別なものがある。

香取慎吾の歌声ってこんなに気持ちよかったかな。大きく手を広げ、踊り、誰もが知っている「慎吾ちゃん」の笑顔を浮かべる彼は、自分の笑顔が多くの人にどういう影響を与えられるのか、よく知っているように思えた。

SMAPを失って、それでもなんとか笑顔でやっていかなければいけないのはきっと5人もファンも同じなのだと思う。人生は続いていく、そのことを強烈に肯定し、それは絶望ではなく希望だと言い切ってくれるのが私にとってのSMAPであり、彼らがバラバラになって個々で活動している今もそのメッセージを勝手に受け取り続けている。

元号が変わるとき、TVは平成を覇したアイドルグループがいたことを取り上げるだろうか。
次の世代に彼らと彼らの曲を覚えてくれている人がどれだけいるだろうか。

そんなことはもうどうでもいいように思えた。

SMAPはここにいる。

残りの人生のはじまりはじまり。

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