8/26 ラストアイドル

ここにラストアイドルについて書くのは(オンエア時間が短いためほぼ理由を語れない地上波版の)パフォーマンスバトルの時だけにしよう、と今まで決めていたんですが、
今回は私の中の「アイドルとは」というテーマにまで考えを巡らして出した結論だったのでひっそり記しておこうかな…と思います。

今週の対決、個人的には
物語性 対 可能性
ということだったのかな と解釈しています。
というか今回だけに限らず、
ある程度の期間活動してきてグループでの役割をそれぞれ担いつつある暫定メンバーと、
彗星の如く現れる挑戦者の対決っていつもそういうことなのかもしれないですね。

暫定メンバーの篠原さんはラストアイドル二期メンバーのストーリーを背負った存在で、
そういう意味でもすごくアイドル性の高い人だと思います。
落ち着いて凛とした出で立ち、そうかと思うとバトルでは涙を堪えて絞り出すような、脆さや儚さを含んだパフォーマンスというギャップ。

ほかのメンバーの精神的支柱になっていることも充分すぎるほど伝わってきていたので、
ここで彼女を落とすのはちょっと考えにくい、と思っていました。

思っていたのに、
それでも、
どうしても、

私は挑戦者の橋本さんに惹かれるものを感じてしまいました。

歌とダンスの基礎はもちろんある、
(歌は正直まだこぶしのものまね要素が強いと思うけど、誰でも最初は憧れの存在の真似から入るものなのでそのうち自分の歌い方を見つけられると思う)
でもそういうことだけが惹きつけられた理由ではなかったと思います。

それはたとえば、
「センターになりたい」という意志をはっきり提示してくれたこと。

これまでの苦労話はあえて語らなかったこと。

それから、

あれだけ強くて堂々としたパフォーマンスに見えたけど、
本当は本番前、震えるほど緊張していたところ。

今ってグループの真ん中に選ばれても真正面から喜べない風潮というのがアイドル界にはたしかにあって
実際その位置のプレッシャーは計り知れないし、そういう控えめなセンター像が愛されやすい理由も分かるんです。

だけど、
そういうものをまるっと覆して、背負って、最後は笑って走り抜けてしまいそうな逞しさを、
私は彼女から感じました。

あれだけアイドルになることにこだわっている女の子が、ハロプロ研修生を泣く泣く諦めなくてはいけなかった理由がきっとあるはずなのに、
そこは語らず、いま目の前にある1番だけに立ちたいと臨んだ姿が、
格好よくて、健気で、眩しくてしょうがなかった。

正直なところを言えば、

セカンドユニットもあるし、
とか
あれだけ多くの人が涙を流した1stシーズンで選ばれたはずのLaLuceが 2ndシーズン以降もほかのグループと同じラインで戦っている姿を見ると
なにが幸せなのか、なにが恵まれているのか
よく分からなくなってしまっていたんですが、
それでもそれを理由に、こんなに格好いいと思えた橋本桃呼という女の子を私が落とすのは、
真剣にバトルした2人に対して不誠実だなと思ってしまったんです。

何度も口にしてきたことですが、
アーティスト性とは技術の肯定
アイドル性とは存在の肯定
だと思っています。

私はアイドルファンなので、どうしても技術論だけでは語れない部分に惹かれやすいです。

橋本さんは上手だけど、上手というだけじゃない人だと思っています。

(なのでどうかゆっくりとでも馴染んで、健やかに活動していけますように…)

それにしてもラストアイドルという番組はまぁ、審査員の指名が、絶妙におそろしいですね。
どこまで読まれてるんだろう…胃が痛い。

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竹中夏海

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