2/10 ラストアイドル

『ラストアイドル』2ndシーズンも審査員させて頂いております。

そして今夜放送はなんと一発目で指名されてしまいました…。胃が痛い。
今シーズンから内容が変わろうとも胃が痛い。
ユースケさんのMCがだいぶポップでもやはりこの瞬間は胃が痛い。

Love Cocchi(つんく♂先生プロデュース)
vs
Good Tears(織田哲郎先生プロデュース)

私は今回、Good Tearsを選ばせて頂きました。
放送では話しきれなかった理由をここに少し記しておきます。

まずLove Cocchi。
そもそも私はBerryz工房の『付き合ってるのに片思い』という曲がなければ、アイドルの振付師を志していなかったと思うくらい、つんく先生♂はすべてのきっかけの人です。
なので、歌詞もメロディーも、振付のリズムの取り方も、一小節見ただけで「あ、好き!!」と直感的に思いました。
そして何よりつんく♂先生のメンバーとの向き合い方。
「プロデュース」の定義ってすごく広くて、楽曲や衣装を物理的に用意してあげることもできるけど、そんなことより本当に大切なのは「導びくこと」なんだって、Love Cocchiのパフォーマンスを見て気付きました。
大事にひとつひとつ歌って踊る彼女たちを見てたら「あぁもしこのままつんく♂先生の元で育てられたらこの子たち、あっっっという間に上手くなるんだろうな」というのが分かりました。
でも伸び代がすごいあるからこそ、欲が出てしまう。
ユニゾンの歌い出しのバラつきが気になる、
ダンスでひとりずつ前に出てくる時に今よりさらに個々の表現ができるはず、
とすごく細かい部分まで「もっともっと、この子たちならできるはず」と思わせられるようなパフォーマンスだったんですよね。
いま目の前にいる彼女たちより更に、この先圧倒的なステージングをするようになるであろうLove Cocchiを早く見たいなぁ、と思いました。
だってつんく♂先生の魔法にかけられたすごい女の子たちを、私は何人も見てきたから。

そしてGood Tearsは2試合目、なんと前回から振付が総替えになりました。
これ、最初の振付担当だった先生方のことを思うと同業者の私はすごく胸が痛くて…。
『アイドル界史上最高難易度』というコピーはキャッチーだし、それだけで武器にもなるし、そう依頼した織田さんの狙いも、それを全うされた振付師の先生方のお仕事も素晴らしかったと思います。
とはいえ、同じ先生が一度付けた振りから全く別のものに付け直すのは、いちから作るよりも遥かに難しいことを私もよく知っているので、フラットにパフォーマンスだけを見ることに集中しました。
結果的に新しい振付にしたことは大成功で、バーレスクのようにコケティッシュでキュートな楽曲だということが、よりよく伝わるようになったなぁと思います。
なによりメンバーの気持ちに余裕が出たのか、表情の作り方にまで気を配れるようになったのがすごく良かったです。


で、今回審査をしてみて思ったことは
2ndシーズン、各審査員がいつのタイミングで楽曲とパフォーマンスを初めて見るのかが、結果をかなり左右しますね…!
それと、審査のとき手元に歌詞カードがないのはおかしいなと思ったので、次回からは用意して頂くようにお願いしました。
プロデューサーの方々がメンバーに「歌詞をよく読み込んで」と言っているのに、審査員がそれを把握してないのはね…。
ということで来週もよろしくお願いします。