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ビートルズの思い出とその狂気

 みなさま、ビートルズライフをエンジョイしていますでしょうか?私はビートルズを聴き始めて、かれこれ40年が経とうとしています。ビートルズと人生を共に歩んできた感じさえする今日この頃、なんと新曲である「Now And Then」がリリースされました。今回は、ビートルズの思い出と、その狂気についてまとめてみようと思います。


新曲「Now And Then」

 まずは、新曲の Now And Then に少し触れてみます。

 元々はオノ・ヨーコが保有していたジョンのデモテープに入っていた楽曲のようで、音声のクオリティが悪くピアノとジョンの声を分離することが難しかったようです。最新の AI 技術により、ジョンの声を分離することに成功し、そこにポールのベースとリンゴのドラムを重ねました。ジョージのギターは以前録ったものを利用したとか、ポールが弾き直したとか諸説あるようです。
 何にしても、メンバーの2名が亡くなってしまった今となっては、これがビートルズの最後の楽曲になることでしょう。楽曲としては YesterdayLet it be のような名曲になる感じはしないのですが、話題性があることは間違い無いです。何にしても、どんどん高齢化していくファンとしては喜ばしいニュースなのだと思います。

ビートルズとの出会い

 私がビートルズの楽曲を初めて耳にしたのは、おそらく幼児の頃です。父がビートルズのレコードを数枚持っていましたが、それを聴いたわけではなく、出会いはポンキッキという子供番組でした。

 はい、これは Please, Please, Me ですね。今にして思うと、子供番組でビートルズを採用するのはなかなかのセンスだと思います。そんなわけで、このポンキッキを見ていた子供は、いつの間にかビートルズを刷り込まれることになります。
 とは言え、ビートルズを本格的に聴き始めたのは中学の頃からです。中学生の頃、通っていた塾の塾長がビートルズファンでしたので、塾長からCDをテープにダビングさせて貰いました。また、近所のホームセンターで海賊版のCDが500円程度で売られていましたので、それを何度も聴いていました。

ビートルズの狂気

 ビートルズは元々大変有名なバンドなので、その存在はよく知っていたのですが、どちらかと言えば「行儀正しい」バンドという認識でした。YesterdayLet it be のような、教科書に載りそうなぐらいの有名な楽曲もあり、また、Ob-La-Di, Ob-La-Da のようなポップな楽曲を知っていたので、どちらかというと、初めは「物足りないバンド」という認識で入りました。しかし、聴き進めていくにつれ、ビートルズが他のどのバンドよりもヤバい狂気をはらんでいることに気がつくことになります。

A Day In The Life

 この楽曲はジョンとポールによる別々の楽曲をミックスしたような構成になっています。フワフワとした夢想感と、追い立てられるような重厚なストリングスが入り混じります。最後はストリングスのクレッシェンドに様々な音が入り混じり「ジャーン」と曲が終わったと見せかけて、しばらく待っていると突然「ナバグシアニオノワ、サンサーン」という意味不明な音声が入り、曲が終わります。この辺から「ビートルズはなんかヤバい…」ということに気がつき始めます。

I Am The Walrus

 「鏡の国アリス」をモチーフにした歌詞のようなのですが、全般的に意味不明です。おそらく、ジョンがその当時の気分でテキトーに作った歌詞なのだと思うのですが、ジョージ・マーティンの努力により、どうにか曲として成立したようです。Magical Mystery Tour というアルバムジャケットに、Walrus (セイウチ) の着ぐるみがおり、後の楽曲 Glass Onion で「The Walrus Was Paul」と語られています。全般的に意味不明で、これまで歌詞については色々な説が語られています。ジョンは人をからかうのが好きだったようなので、まんまとジョンの作戦に乗っかってしまっているのかもしれません。

Revolution 9

 私がこれまで聴いた楽曲の中で、一番ヤバい楽曲はこの曲です。そもそも、曲としての体をなしておらず、謎の音声の集合体 (サウンドコラージュ) です。しかも 8:22 もあり、最初から最後まで聴くことすら困難です。この音を1日中聴かされたら、多くの人間が発狂してしまうと思います。今回も久しぶりに聴いてみたのですが、3分程度で聴くのを止めました。
 全般的にテキトーに作ってあり、なぜこの曲をアルバムに入れる必要があったのか、理解できない部分もありますが、それが芸術というものなのかもしれません。40年以上生きていますが、まだ、この楽曲を理解することはできません。ビートルズの狂気は奥が深いです。

まとめ

 さて、今回はビートルズの新曲発表ということで、ビートルズの思い出についてまとめてみました。また、ビートルズが狂気について考察するため、特徴的な3つの楽曲についても紹介しました。こうして振り返ってみると、ビートルズはアイドルやロック歌手を超えて、世の中を変えたアーティストであることが分かります。また、行儀正しいアーティストではなく、並々ならない狂気をはらんでいることをご理解いただくと、また深みが増すのではないでしょうか?私のビートルズ探求の旅はこれからも続きます…。


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