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【自家製サッカー概論】100 気持ちのスポーツ

 おめでとうございます! U23日本代表がパリ五輪出場を決めました!
 
 イラク戦は2-0の堂々勝利。(後半は相手の圧もスゴかったけど)
 
 残るは決勝で、これに勝てばアジアチャンピオンです。
 ぜひ、頑張って下さい。(そんなこと言われなくても頑張るだろうけど)
 
 まだ決勝が残っているが、今大会で感じたことを今回は取り上げます。
 
 一番感じたのは退場者の数。日本で一人出し、カタール、韓国でも出てる。
 
 その内容は悪質なファウル。VARの末に赤が出されたもの。
 
 こうしたことは、欧州では珍しいのではないか。
 
 つまり、アジアでは「審判の目を盗んで相手にダメージを与える」プレーが横行しているということだと思う。
 
 それがVARの出現で、見逃されなくなった。
 これはいい傾向ではないか。
 
 これら悪質なファウルが「リスクの高い行為」と認識されれば、こうしたプレーは減って行くはず。
 
 世界レベルに近づくためには、アジア諸国でこの流れを作った方が良いのは明らかだと思う。
 
 さらに、時間稼ぎのプレー。これも追加タイムの厳正化で、今大会は若干減った様にも感じた。
 これもいい傾向ではないか。
 
 ただ一方で、相手にカードを出してもらおうと、大げさに痛がる場面も多くなった。
 
 そこは注意して見ていく必要があるだろう。
 
 一つ小言だが、イラク戦の審判の基準はあいまいだった様に感じたのだが、他の人はどう思ったのだろう。
 
 特に右サイドの山田楓喜選手。相手に倒されてもファールをもらえず、自分が体をぶつけた時には笛が吹かれた場面があり、判定基準でやり難そうに見えた。
 
 今大会通じて、日本に厳しい笛が多い様に感じたのだが、どうだろうか。
 
 細谷真央選手は体が強い分、本来ファールのはずなのに、倒れずにギリギリまで粘るからファールに見えない、なんてことが多かった様に感じた。
 
 さてさて、退場とも相まって、チームの気持ちの部分でも今大会は興味を引く点があったと思う。
 
 日本は中国戦で、1点リードして退場者を出した。
 カタールは日本戦で、退場者を出しながら1点リードして見せた。
 
 数が少なくなっても粘り強く戦えた日本と、徐々に勢いを失ったカタール。
 
 日本の攻撃が執拗だったといえばそれまでだが、カタール選手の消耗は見ていても明らかだった。
 
 また、日本対イラクでは、後半に盛り返したイラクだが、単発の攻撃のみで、守備陣含めた全員の「点を獲る!」という意識が希薄だった様にも感じた。
 
 つまり、中東チームの「逆境での粘り強さ」が薄かったのが印象的だったということだ。
 
 逆に韓国。一人少なくなってもインドネシア相手に同点に追いついた。
 
 ここはさすがの一言である。
 
 「サッカーはメンタルスポーツ」だと言われるが、本当にそうだと思う。
 
 カタールは、一人少ない中で逆転に成功したのに、その後、耐えきれなかった。
 
 日本のファンからすれば、「一人少ない相手に点を獲って当然」と思うかも知れないが、あの裏には「日本の得点への気概と、カタールの脆さ」のぶつかり合いだった様に感じる。
 
 次は決勝戦となるが、どんな状況になろうとも、日本代表には「点を獲って勝つ!」という気持ちを見せて欲しいと思う。
 
 いよいよ決勝、相手はウズベキスタン。日本の23歳以下の選手たちの、たくましい戦いに大いに期待しましょう。

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