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偶然か必然か

中国でスマホをこれまでに5回紛失した。日本の方は「あーご愁傷様」と思われるだろう。確かに今から10年前北京で初めてiPhone 4を失くした時は落としたのか、スラれたのか、正直わからなかった。失くして5分くらいは電話は繋がっていたが、その後、電源が落ちた。当時周囲の方々もやっぱり中国でスマホを紛失すると、二度と出てこないという共通理解だった。それから10年経過、時代は変わった。この2年で4回スマホを紛失したが、全て手元に戻ってきた。紛失2回目は上海で体育館に人を集める仕事イベント。会場セッティングの際ふと椅子にスマホを置いたまま、昼食に行ったのだが、会計の際にスマホがないことに気づき、慌てふためき、会場にダッシュ。イベントの責任者からスマホを渡された。仕事だったからスマホが戻ってきたのか?と思った。とにかくラッキー!。3回目は江蘇省の南通市。夜飲んだ帰りにホテルへ戻るタクシーの中に置き忘れた。結果、タクシーの運転手と連絡が取れ、ホテルまで持ってきて貰い、タクシー代を支払うことで、スマホが返ってきた。いい運転手に巡り会えた。4回目は、北京の昼食を食べたお店に忘れた。会計を済ませたが、スマホを置きっぱなしにしたみたい。店に連絡したら、スマホを保管しているということで、無事解決。最後5回目の紛失はタクシーに乗るときに落としたらしく、たまたまランニングしてた方が拾ってくれた。特に謝礼も不要で、スマホを返却してくれた。本当に10年前とは国が変わったくらいの治安の良さである。これは中国が監視社会が強化されだからだと思う。今、至る所に防犯カメラが設置されており(写真は信号の上に防犯カメラ)、スマホのGPSも国が管理している。タクシー呼ぶのも、地下鉄乗るのも新幹線も飛行機も全てスマホ、お店の会計も注文も全てスマホ、国が行動も移動も、顔も指紋も管理している。個人情報保護や私権の観点から、日本では考えられないことを中国ではやっている。だからこそスマホは偶然ではなく、必然で返ってくる。だからといって窮屈さはまったくといってない。とても便利。スマホ一つで生活ができる身軽さ。痛快である。中国は変わった。そう感じる。ますます中国が好きになってきた。読んでくださった方は、中国の良さよりも筆者がスマホ失くし過ぎだと思われるだろう。本当に私はモノ忘れることが多く、過去、フィンランドでパスポートと財布の入ったカバンを空港線の電車に置き忘れ、日本に帰国するフライトに乗れなかったというエピソードもある物忘れのあかんたれです。皆様も物忘れには気を付けてください。

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