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アウトドアガイドが海辺の古民家リノベする⑥ 漆喰塗りのDIY会

リノベ作業は、いよいよ壁の仕上げに移ります。重力に逆らう作業はひと段落。これからは比較的体力も使わず、技術的にも簡単な作業となります。

塗る面積はそこそこあるので、ワークショップ的に協力いただける方を募ってみようということで、壁塗りDIY会を企画してみました。
2日間実施して10名以上の方に参加いただきました。
ありがとうございました!

今回は、砂壁だった部分を漆喰に塗りかえる作業を皆さんと共に行っていきたいと思います。黄色で味のある砂壁ですが、これを白に変えていきます!

漆喰塗りの作業工程と事前準備

さて、漆喰塗りに必要な段取りを少しご説明。
漆喰はコスト的に安く、塗るのも誰でもできる優れもの。ネットでは1袋4,000円くらいなのですが、近くのホームセンターで2,000円台で大量に売っているのを見かけたのも今回漆喰仕上げにした決定打でした。
「大和漆喰」

「壁塗りには作業段階」
①養生
 漆喰が壁以外ののところにつかないようにマスキングテープやマスカーなどで覆っておきます。
②下地処理
 砂壁が崩れないように固めたり、ヤニが浮いてくるのを防ぐためにシーラーという下地処理剤を事前に前面に塗っておきます。
③本塗り
 漆喰を練って壁に塗ります。本当は何回かに分けて塗ると良いそうですが、今回は一回で仕上げとします

DIY会は③を行うことになるので、①②を事前に実施しておきます。
塗装はこの下準備がしっかりできていれば、仕上がりもそれなりになります。たとえ塗料や漆喰が飛び散ったとしても綺麗に見えるし、漆喰は少しでこぼこしているくらいが味となります。
漆喰は粉末から練り合わせるので、ドリルにミキサーのピッドをつけ水と混ぜ合わせます。手で行っていては日が暮れてしまいますので文明の力を活用しましょう。

ミキサーでガツガツ混ぜていきます

漆喰の柔らかさは生クリームより少し硬いくらい。硬すぎると仕上がりが毛羽立ってしまいますが、ゆるすぎると塗りにくいというちょうど良い柔らかさに混ぜ合わせます。
ということで、下準備をしっかりと行い、当日を迎え、みなさんに塗っていただきました。

DIY会 いざ実施!

下準備も済んでいるので、早速混ぜ合わせた漆喰をコテ板に乗せて、コテで伸ばしていきます。コテの使い方のコツを掴むまで少し時間がかかりますが、みなさん順調に壁を塗り進めていきます。
一回で大きく塗る人、ちょっとずつ塗り進めていく人、塗り方は様々、仕上がりも様々です。なにより皆さんと共に作り上げたプロセスがこの家の歴史になることが嬉しいですね。

最初は恐る恐る
小さいお子さんもチャレンジ!
黙々と塗っていきます!

徐々に慣れてきたところで、お昼休憩ということで近くの美味しいパン屋さんのパンと温かいスープを囲み団欒しながら休憩します。
手を動かし、完成に向かって共通作業をすると仲間意識が高まるのもDIY会の良いところ。初めましての方もいたので、これをきっかけに新しい繋がりができることも嬉しいですね。

みんなで昼食を囲みながら団欒
近くのパン屋さんのパンとスープ

お昼休憩を終えて、後半戦はだいぶコツも掴んでいただいたのですいすい進んでいきます。今回のDIY会で計画していたほぼ全ての壁を塗り終えることができました。皆さんご協力本当にありがとうございました!
プロのようにきっちり綺麗にとはいきませんが、味のある漆喰壁が出来上がりました。
黄色い壁が真っ白になり、部屋の印象もだいぶ変わりました!

施工前
施工後
施工前
施工後

DIY会を実施してみて良かったこと

・圧倒的マンパワー
人の力はすごいですね。家づくりはいくら良い機械や道具があっても最後は人の手で仕上げます。一人で行っていたらかかってしまう作業も事前準備をしっかりしていればあっという間に完成するのが、DIY界の良いところですね。

・人との交流
参加してくれた方と手を動かしながら、共通作業をすることでコミュニケーションが生まれます。私の知人が多かったのですが、参加された方同士初めましての方もいたので、そこで新しい繋がりができたのもうれしいことでした。

・物件のことを知ってもらえる
自分以外の人にDIY会に関わっていただいたことで、物件のことについて知ってもらうことができました。この物件については、今後アウトドアイベントの拠点や宿泊施設として運営していきたと思っています。その際に、告知にご協力いただいたり、知り合いに進めていただける効果もあると思います。一緒に作り上げた場所であれば、なおさら愛着が沸くのではないかと思います。

壁が完成し、いよいよ大詰め、次回は床張りにチャレンジです!

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