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アウトドアガイドが海辺の古民家リノベする④ 瓦屋根を葺き替える後編

さて、屋根の葺き替えも佳境です。
前回は、ルーフィングと銅縁を貼るところまでを記事にしました。
これで下地の完成です。

ガルバリウム剛板をチョイス!

今回は、この銅縁の上に屋根材を貼っていきます。
コストや施工のしやすから今回選んだ屋根材は、ガルバリウム剛板という素材です。ガルバリウム剛板は、その名の通り、「ガルバリウム」という素材で「めっき」された「剛板」のことです。

「ガルバリウム」はアルミニウム、亜鉛という金属から作られた「合金(複数から組成される金属)」です。
「めっき」とは、金属の膜のことで剛板を腐食しないように守ってくれる役割があります。「ガルバリウムという金属で保護されている鉄の板」がガルバリウム剛板ということですね。

メリットとして
・軽くて耐震性が高い
・メンテナンスしやすい
・施工しやすい
・錆びにくい
などが挙げられます。

デメリットとしては
・断熱性が低い
・遮音性が低い
・傷つくと錆びてしまう
などでしょうか。

私も専門家ではないので是非教えてください。
確かに雨音は少し気になるかもしれませんが、これも自然の音ということで楽しんでもらいましょう!
断熱については断熱材をしっかり入れることで快適空間を作っていきたいと思います。

ガルバリウム剛板を貼っていく

さて、それではガルバリウム剛板を貼っていきます。今回は0.35mmという厚さの材料で、ホームセンターなどで売っている材料より少し厚めで丈夫な素材。資材屋さんから仕入れています。その代わり重く、さらに一枚もので覆うために3mを超える材料なので、屋根にあげるのも一苦労。風も強い日だったので慎重に作業していきます。屋根の施工は本当に体力勝負です。
上げたガルバリウム剛板を専用のビスで止めていきます。
下地に貼っていた銅縁(下の木材)にちょうど当たるように、墨出し(線を引きながら)しながら外さないように打っていきます。

うん、海と青が良い感じです。ビスのシルバーも小屋感が出ていて良い感じ。

ガルバリウム剛板はとても固いので、ビスでスムーズに打つまでには少しコツがいります。体重をしっかりと垂直にかけて打ち込むこと、インパクトの回転数を下げて打ち込むなど。たまには外してしまうこともありますが、それはご愛嬌ということで後ほどコーキングします。
屋根材は基本下から貼っていきますが、最後の棟と言って、突き合う山の部分は専用の部材で覆って完成です。ここは専門の方に施工してもらいます。

綺麗に仕上がりました!
難しいのが屋根の斜度が変わる部分

なんとか瓦部分だった屋根がガルバリウム剛板になり無事完成しました!

銅板部分の屋根の施工

そして、瓦部分とは別に銅板部分の屋根はそもそも銅板が剥がれていたので、かなり手を入れての施工となりました。こちらの施工は根本からやり直し。野地板自体が傷んでいたので、全部野地板を剥がし、垂木(野地板を支える木)も入れ替えるところからです。
まずは破壊活動。屋根の上からこんにちは状態までいったん破壊します。

屋根の上からこんにちは
これが屋根になるとは思えない・・・
瓦と同様にルーフィングと胴縁を打っていきます
胴縁は仮止めなのでこのあと斜面と垂直に打ち直し。
無事ガルバリウム剛板に葺き替え完了

野地板の支えとなる垂木材をいれて、合板を貼ればあとは瓦部分と同じです。ルーフィングと銅縁を入れてガルバリウム剛板を貼って完成!
と簡単に書きますが、形が複雑なのでなかなか大変でした。記録写真を撮るのを忘れるくらいでした・・・。
こちらもなんとか完了し雨漏れを防ぐことができました。

屋根が塞がっているとはなんと安心できることか。
これで落ち着いて内装の施工に取り掛かることができます。
と言っても、実は補助金申請している関係で、内装の完了までにこの時点でリミットは10日ちょっと。ピッチあげてやっていきましょう!
次回は内装に着手します。

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