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夏の18きっぷ東北一人旅(その11)

坂町から乗車した、長岡行き列車。今日の目的地・五泉駅へ行くのであれば、この列車で新津まで乗り、磐越西線に乗り換えればいいのだが、少しごろりへの到着が遅くなるが、新津温泉に入ろうと思い立った。
そのため途中の新発田で乗り換え、ショートカットルートの白新線で新津へと先回りする。

歩いているとポツポツと雨が。台風の影響の雨だろうか、まだ傘を差すほどでもないのが助かる。
川沿いの遊歩道を歩き、駅から15分ほどの新津温泉共同浴場に到着した。
風格のある、オンボロな建物。受付で入浴料を払おうとすると、どこからきたの!?と切り口上で訊かれる。岐阜から…と答えると、顔をしかめてワクチン打った?と。うわ…まさか未だに聞かれるのはビックリだ。
ここまで歩いてきたのを無駄にしたくないな…と、適当に答えてサッサと入館した。
因みにあとで聞いた話、やはりここは県外・ワクチン非接種だと入浴を拒まれるのだとか。未だにそんなことをしているのか…と驚きだ。
ぬるめのお湯と、特徴的な油臭のするお湯は好き嫌いがわかれるだろうが、いいお湯なのは間違いないだけに、残念だな…と多分二度と来ないだろうお湯に浸かり、サクッとでる。

雨も上がり、帰りは商店街を経由して帰る。ここ新津は鉄道の街。
シャッターにも鉄道の絵が描かれ、ポストも電車の絵柄。鉄道好きにはたまらない街だ。
途中でリンゴジュースと唐揚げを買ったら、閉店間際ということで割引してくれてラッキー!
しかし時間がギリギリになり、あわてて磐越西線に乗り込むことになった。

五泉駅からはコミュニティーバスで村松へ。そこに斉藤みちよさんが迎えに来てくれた。
クルマの中で、今日はもう一人、僕を驚かそうと来ている人がいますよ!と言われ???
誰だろう?
アーミーは誘ったけど先日泊まったから…と断られたし、この辺りに他に旅人さんいたっけ?

ごろりに到着すると、会津ナンバーの車が。ん?会津?とまだわからん。
しかし玄関を開けると、懐かしい顔が!今年のゴールデンウィークに来てくれた、寺木さんがサプライズで来てくれたのだ。
そうか、そういえば会津若松在住だったか!
とようやく繋がる。
僕の旅の予定の投稿をみて、ひそかに企んでくれたのだそう。
いや、嬉しい限りだ!
さらに、食後にはバースデーケーキも登場!

鉄男の部屋のお陰で、あまり久しぶりという感じがしない、斉藤明さんも交え、旅トーク、鉄トークで盛り上がる楽しい夜となった。

寺木さん、斎藤夫妻、ありがとうございます!

【ごろりの朝】
ふと、明さんが車を誘導する声で目覚める。ちょうど寺木さんが出発するところだ。
駆け出して表に出たところで、ギリギリ見送ることができた。これからお仕事だそうで、エクストリームな出社だ。

今日は飯山線経由でホニャラへと向かう。乗車予定の列車は飯山線の観光列車、おいこっと。それに乗るには7時半ぐらいには出発しないと…というところだったのだが、明さんが裏ショートカットルート?として、羽生田駅まで送迎してくれることに。村松⇒五泉⇒新津⇒長岡と、大回りしてバスと列車を乗り継ぐルートに対し、羽生田まで送ってもらえれば、そのまま長岡へ向かうだけ。2時間ぐらいは遅く出発することが出来る。

そのお陰で朝ご飯の時間にも余裕があるので、少し近所を散歩することに。
明さんから、近くのお寺があるから、そこへの散歩道を勧められる。
木立の中をゆく砂利道。朝の空気は、とても気持ちいいものだ。

途中、謎の洞穴?を発見。覗いてみると、人工的な感じもするので、防空壕?と思った。しかし後から聞いてみると、今は使われていないが、もともとは野菜などを保管するための貯蔵庫。冬は凍らず、夏は冷暗所で保存できる仕組みなのだとか。

目的地の別所虚空蔵へ。
こんなところに!と言っては失礼だが、なかなか立派な装飾に目が留まる。 例祭もあるようで、真冬に雪灯籠が市街地から続くのだとか。結構な距離があるはずだが、どんな光景なのだろうか?

朝ごはんをいただき、ノンビリお話しして9時ごろに出発。
無人駅になったという羽生田駅、その割には立派な駅舎が物悲しい。待合室の冷暖房も使用停止なので、お客さんにとっても不便に。 朽ちるまではそのままで、耐用年数が来たらプレハブ化の運命か? どうせなら、何か地元のお店などに格安か無償で貸し出して、管理をして貰って駅の賑わいを作ればいいのに…とアキラさんと話す。
明さんに見送ってもらい、長岡へ向かって出発だ!


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