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【たけポン通訳ガイドに挑戦!?北海道旅 その9】

朝ご飯を食べて出発。看板犬のワンコも見送ってくれる中、出発。
このワンコ、なかなか賢くて、最初に入るときにはワンワン吠えてくるのだが、一度チェックインしてしまえば出入りするときに吠えることはない。


不審者対策にはもってこいのワンコだ。朝、ごろりと横になっているところを写真に撮ろうとしたら、いや、違う!このポーズだ!と言わんばかりに、ちょっと気取った姿勢に変わるのも面白いヤツだ。


鶴居村に向かって出発。途中、ダート道を走っていると、シカの群れがいたり、キツネが居たり。湿原の中の景色も素晴らしい。
道路わきにもツルの群れが居たりして、撮影しながら進んでいく。

そして通称、どさんこフクロウといわれるポイントへ。
最初の情報では、林道に車で乗り入れが出来るとのことだったが、カメラマンが増えたためか今は少し離れたところの駐車場に止める形となっている。
駐車場に着くと、なぜか観光バスが!そんなに有名になっているのか!とビックリ。
運転手さんが暇そうにしていたので話してみると、今、20人ぐらい見学していて、もう少ししたら迎えに行くとのこと。この後廻るポイントも似たようなところで、もしかしたら会うかもしれませんね~と話す。

歩いて行ったら丁度良いタイミングで、団体客がポイントから出てきたところ。外国人ばかりだ。
これで少しは落ち着いて撮影できる?と思いきや、ポイントに着くと、それでも15人ぐらいは三脚を立てて熱心に撮影している。
なかなか凄い光景だな…


わかるだろうか?

そしてその構える先を見ると、いた!しかも昨日聞いた情報通り、つがいになっている。
ここは昨日のポイントよりも少しフクロウまでの距離が長い。流石にスマホじゃまともに撮れないな…と思っていたら、優しいカメラマンさんがちょっと貸して見な!と、一眼レフ越しにスマホで撮影してくれて、無事にフクロウのかわいらしいツーショット写真をゲットすることに成功!



厚かましく?クラウディンも呼んで、撮ってもらった。

基本的にフクロウは寝ているのだが、時々目を覚まして動いたりする。
するとパシャパシャパシャ!と、みんなが連写する音が。なかなか熱心だな。
まあ景色は良いのだが、流石に肉眼ではなんとなく見えるだけだし、5分も居れば飽きる(笑)
この後のご飯などなどの時間もあるし、林道入り口までクルマで迎えに行くからね!と時間を指定し、それまでしっかり撮ってもらうことに。


エサをあげているため、シマエナガという北海道固有の野鳥が定期的(30分毎)にやってくるというカフェへ。ここでお昼を食べようと目論んだが、今日は団体貸切となっていて、一般はお断り。しかしソフトクリームは販売しており、それを食べつつお庭でシマエナガを観察させてもらうことに。
丁度来ていたタイミングだったが、ステファンが少し出遅れ、出てきたときには見る影もなくなっていた。しかし、暫く庭で待機。ネコがやってきたから大丈夫だろうか?と思っていたら、程なくしてめっちゃ来た!およそ5分少々だが、存分に観察することが出来た。冬毛でほっこりしていて可愛らしい。
一緒に撮影していた人によると、今日一番来ていたとか。


道向かいのツルポイントにステファンがそのまま没頭し始めたので、その間に僕とクラウディンでセコマに行き昼食をゲット。
どの町にもあるセコマ、北海道の田舎の味方だな!そういえば昨晩、セコマは1つの町を除き、北海道の全ての市町村にあるという話をきいた。


昼食を食べた後は伊藤サンクチュアリへ。
ここもタンチョウツル観察の王道ポイント。エサやりタイムには間に合わなかったが、まだまだ沢山のタンチョウツルが居る。
僕はほどほどに眺め、好きなタイミングでクルマに戻ってきてね!とちょいと休憩することに。

暫くすると、フクロウポイントで見たバスがやってきたので、暇つぶしに運転士さんにまた会いましたね!と話しかける。
気さくに色々話すことが出来て、いい時間になった。

2時間近くはいただろうか、ようやく満足して戻ってきた。少し気を揉んでいたが、これなら本日の最終ポイントに間に合いそうだ。
少し急ぎ気味にクルマを走らせる。問題は、夕方もツルがいるかどうか。昼頃にエサを撒く時間帯は間違いなくいるらしいのだが、夕方まで居る保証はない。
ポイントに到着。10羽少々の群れだが、やはりタンチョウツルはいてくれた。



しかも丁度いいことに夕焼けの時間帯。
あまり到着が遅くはなりたくはないが、ここはしっかりと撮ってもらおう。
近くのコンビニでコーヒーを調達してくるからね!と、その間に撮影してもらう。
ちなみに出発後、森へと帰っていくツルが飛んでいくのを見たので、多分日が暮れたらねぐらへ帰るのだろう。いいタイミングだった。

時刻は17時過ぎ、岐阜ではまだ明るい時間帯だが、こちらはもう暗闇が刻一刻と迫ってくる。暗くなるとシカが飛び出してくる危険が高まるので、まだ薄明るいうちはある程度飛ばし、その後は減速しつつ、今日の宿・霧多布里に到着した。

到着して、一旦部屋に荷物を置いたらもう間もなく夜ご飯。ここは海鮮の夜ご飯で知られていて、それが楽しみで予約した。



今夜のメニューは海鮮丼!生魚がダメなクラウディンには、別メニューを用意してもらえた。
夜ご飯のあと、近くの温泉へ。お隣に座っていた女性がぜひ連れて行って!とのことなので、同乗していくことに。
基本的に鉄道で旅しているらしく、友達と行くこともあるが、長時間の待ちぼうけばかりの北海道旅は、どうしても一人旅になってしまうという。
阪神ファンということでも話が盛り上がり、昨年の優勝パレードも見たそうな。羨ましい!

霧多布温泉ゆうゆは、今度は露天風呂が温度低下のためか使用停止…まったくもう!

帰ったら、ちょうど「トンコリ」というアイヌ民族の楽器を奥さんが演奏してくれるという。ピアノ音階とは全く違う、不思議な音階。繊細なその音は、奏でる人によっても違いが出るのだそう。
終わった後には実際に触れて弾かせてもらい、とても貴重な経験ができた。
クラウディンも楽しんでくれて、とても喜んでくれた。


みんなは少しずつ休むが、オーナーと気が合い、話に花が咲いてしまう。
ここは昔は寿司も出していたらしく、今よりも沢山の旅人が泊まることも日常茶飯事だったとか。
ただ、長く続けていくうえで、少しずつスタイルを変えて、今はなるべく旅人と食卓を共に出来るようなスタイルに変えたそう。
そうした宿に対する思いや、生き方に対する思いなど、共鳴する部分がとても多く、ついつい夜遅くまで話し込んでしまった。


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