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森田療法~どしどし活動する

日本で生まれた数少ない心理療法の一つである森田療法は、 20世紀初頭に誕生した後、歴史の審判にも耐え、その実証を示して今に至ります。

その森田療法を生み出した森田正馬の弟子に高良武久がいます。

高良は東京の新宿区に高良興生院を開設し、そこで臥褥療法と呼ばれる森田入院療法を長年に渡って行ってきました。

現在、高良は鬼籍に入り、興生院は閉鎖され、今現在はその跡地には障害者施設が建っています。

たまたま、仕事でその障害者施設を訪ねた時、そこが興生院の跡地であることに気づき、深く感銘したことを記憶しています。

川沿いの閑静な場所でしたが、そこで様々な悩みを抱えた方々が未来への希望を失わず、努力されたんだろうなぁと想像したものです。

それでこの高良興生院の院長を務めた高良武久ですが、その著書に森田日記療法の記録があります。

対人恐怖症の方は消極的かつ内向的です。

内面では様々な葛藤と苦しみを抱え、かつ、様々な思考を重ねています。

そこで、日記を通して病状ゆえに偏った思考を指摘していき、健常なものへと誘っていくのが森田の日記療法なのです。

高良の著書にはその日記療法の患者とのやり取りが記載されています。

そこで高良が繰り返し述べていることに「不安はありながらも今すべきことをどしどしする」というものがあります。

対人恐怖症の方々は、自分の状態が完全でなければ行動しないといった段階的思考の特性を持ちます。

そうではなく、不安や体調不良はありながらも今すべきことに集中していくことで、気づいた時には症状は軽減しているものです。

不安や体調不良はありながらも、エイやっとばかりにどしどし活動してみませんか?

どしどし活動しているなかで、あれ?そういえば?と、ふとあがることを忘れている瞬間に出会うかもしれませんね。

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