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コミュニケーションの研究をするか迷っている人に捧げるnote

大学や学部の選択に際して、あるいは、進学してからのゼミ・研究室選択に際して、どんな分野を専攻するかは誰しも悩むものと思います。あまりにもいろいろな分野がありますからね。

そんな中でもコミュニケーションに関する分野はわかりやすく対応している科目が高校までになかったりするのもあって、どんなことをするのかくらいはガイダンスや資料などでわかるとしても、自分に向いているか(得意か、好きになれるか)などはイメージしづらいのではないかなと思います。

このnoteでは、私が考える「コミュニケーションの研究に向いている人はこんな人」を書いていきます。

大前提:研究者になるつもりなんてさらさらなくても、大学・学部・ゼミでの専攻は「研究するつもり」で選ぶことをお勧めします。多くの大学では専攻した分野以外の授業も幅広く受けることができます。「専攻する」というのはそれ以上に深く勉強することですから研究みたいなもんです(暴論)。

コミュニケーションにやや苦手意識がある

え?逆じゃないの?と思った人もいるかもしれません。コミュニケーションが得意だと自分で思っている人の多くは、あまり考えることなくコミュニケーションをしているのではないでしょうか。コミュニケーションに苦手意識がある人の方が、事前にうじうじ悩んだり、後から思い出して頭を抱えたりすることが多いのではないかと思います。

コミュニケーションそのものは無意識にできてしまう方が有利だと思いますが、コミュニケーションの研究となると話は別です。他の人が気付きもしないような新しいことに気が付くことができる可能性が高いのは、人生ずっとコミュニケーションについて悩んできた人だと思います。

ずっと悩みぬいてきた結果、今ではわりと大丈夫になりましたという人は一番向いているかもしれません。

細かいことが気になりがち

コミュニケーションの分野にいると、意外といろんなことが研究できます。政治だってコミュニケーションだと言えるし、教育だってそうだし、スポーツも恋愛も、人が登場するものはだいたいコミュニケーション。

では「政治・教育 etc. を専攻します!」ではなくて「コミュニケーションを専攻します!」の方が向いている人ってどういう人だろうと考えてみると、物事を大きな視点の側から考えたいか、細かい視点の側から考えたいかかなと思います。

コミュニケーションの分野ではいろいろな物事を、個々のコミュニケーションの積み重ねとして捉えようとする傾向があると思います。各場面においてコミュニケーションを行う人や用いられる言葉・アプリなどを分析するために、心理学・言語学・ITなどを道具として使います。細かい。

「私は政治学をやりたい!教育学をやりたい!」みたいなのがある人は、大きな視点の側の住人かもしれないですね。

意外と実験が好き

コミュニケーションの分野にいる人は、意外と実験をします。心拍数を測定してみたり、反応時間を計ってみたり、アプリのユーザテストをしたりなどなど…人に関する実験です。試験管に薬品を入れて…みたいな「ザ・実験」とは違ってきますが、中には特殊な機材を必要とするものもあります。

何かを「知りたい!」と思ったときには、本や論文を読むとかインタビュー調査をするとかいろいろな方法論があって、高校まででも少しずつは経験したことがあると思います。それらを思い返してみたときに、実験が一番ワクワクしたかもなと思う人は、コミュニケーションの分野に向いている面があるかと思います。

コミュニケーションの分野においでよ!

コミュニケーションでうじうじ悩んでいると、細かいことばかり気にしていると、むしろ褒められてしまう活躍してしまう環境は他になかなか無いのではないかと思います。それは実はあなたの長所なのです。

本当にコミュニケーションの分野に向いている人は、ここまで読み進めてきて「全部私のことが書いてある…」と思いつつも、まだ決断できていないものと思います。そんなあなたにきっと気に入っていただけるであろうリンクを紹介してこのnoteの締めにしたいと思います。読み終わる頃には心も決まっているといいですね。


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