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ライヴ/ガロ (‘73)

Live / Garo (‘73)
今では「学生街の喫茶店」の一発屋と思われている感はあるが、サーカスの一座をテーマにしたコンセプトアルバムの「CIRCUS」やガロの集大成とされる「吟遊詩人」など、音楽への飽くなき挑戦と試行錯誤の結果として数々のアルバムを残した。本作はそんな彼らの唯一のライブ盤であり、レコーディングは「学生街の喫茶店」の1位獲得2週目という時期でもあったため、女性の声援が非常に多く収録されている。

冒頭、オープニング〜「学生街の喫茶店」では、シングル盤とは違う演奏スタイル、ロックな感じでスタート。続く「時の魔法」は和製CS&Nの通り、バックの演奏に引けを取らないコーラスが素晴らしい。バックのメンバーは、柳田ヒロ(キーボード)、チト河内(ドラム)、後藤次利(ベース)、矢島賢(ギター)の面々で、小室等や吉田拓郎のバックバンドとして集まったメンバーである。

A面6曲、B面5曲のうち、スタジオ録音を2曲含む、計11曲であるが、やはりライブならではのダイナミズムは絶品である。

マッシュルーム 国内盤
裏ジャケット
ライナーノーツ
見開きジャケット
女性に人気だったのがよくわかる

この後のシングルヒットとして「ロマンス」や「一枚の楽譜」などがあり、当時、小学生だったが、純粋に「いい曲でカッコいい」と思った。本作は近所の先輩に聴かせてもらい、自分でも購入したかったのだが見つからず、後年になって中古店の投げ売りボックスで発見した。

なぜか2枚所有

初期のガロのアルバムはほとんど購入したが、本作がイチオシである。

かつては復刻のアンケートにリクエストしたが、残念ながら実現しなかった。しかし、近年になって数タイトルが再発売されている。今でもよく聴く一枚である。

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