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夜の領域。

夜中に蒸し暑く眠れないので、明日、特に用事が有るわけでも無いので流れ星を観に行こうとカメラを持って近所の公園に涼みに行った。
昔、まるでシャワーの様な流星群を見て以来毎年シーズンには夜空を見上げる様にしている。
今夜はナントカ流星群が観測出来るらしい。

夜の街は静まり返っていて、家も車も公園も皆んな寝静まっている。

風が心地良い。

昔から夜空を見るのは好きだ。
この日は生憎の曇り空だったが、晴れていた所で見える星の数は限られている。
流れ星が見えたと言うことよりも、観に行ったと言うことが肝心なのだ。
僕は昔からオカルトが好きで宇宙人も幽霊も妖怪や妖精もきっと居ると信じて居る。あまり見る機会が無いのは僕達が見方を忘れてしまっているだけだ。

夜の音に耳を澄まし、闇の中に潜り込む。少しだけファンタジーな世界に浸ってみる。

昔、当時付き合っていた人と近くの河原で夜な夜な星空を眺めると言うデートを繰り返していた頃、UFOを観た事がある。
オリオン座の近くをジグザグに飛んで行って消えた。
その後も何度かUFOを見た事が有るのだが、実は少しだけコツが有る。UFOを見るコツとは夜空を沢山見上げる事だ。

非常事態宣言がなされて夜の街から少し灯が消えていた時、大阪の夜空にも少しだけ星空が戻ってきた。
星は変わらずにそこに有るのに我々に見上げるだけの余裕が無いだけなのだ。
夜中の公園の隅に、校舎の奥に、夜空の向こうに少しだけ眼を凝らして見るのも良いかもしれない。
少しだけ少年の日に戻る事が出来たら何か物語が始まるかもしれない。

結局この日、一つだけ流れ星を見る事が出来ました。

あれはネオンサイン 真夜中の道標
犬も猫も人間も寄り道するんだぜ
ネオンサイン/ザ•ブルーハーツ

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