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中小企業が戦うための3つの方策 ③敵を知る

ここまで、中小企業が戦うための3つの方策、それが「敵を知り、己を知り、戦場を知る」のうち、①己を知る、②戦場を知る、から「何が製造可能か」「何が売れるか」について解説してきました。今回はその3回目、③敵を知る、につき解説していきます。

敵、即ち競合他社も戦略を持っています。圧倒的戦力を有する大企業は、調査から開発まで専門の部隊を持っていることが多いため、戦力面で劣る中小企業には正面突破は無理です。そこで成功している中小企業は、それを避ける独自戦略があります。

そして敵は常に、技術を磨いています。その表れが「特許」です。特に大企業は、自社技術と市場動向を見極めたうえで、戦略的に研究開発し、特許を出願しています。なので、せっかく「売れるモノ」を作っても、すでに特許を取得されていては、これまでの努力が水の泡です。そこで、「何が作れないのか」「代替として何が作れるか」を検討する必要があります。

従って、関連技術の特許調査や、将来の動向調査で既存・未来の技術を知ることが重要となってきます。これは、自社の製品が特許に抵触するかどうか、だけでなく「敵を知る」ための情報が含まれているからです。展示会での展示内容にも情報が含まれています。

ここで特許調査や技術調査の重要性が分かったところで、「どうやって?」と、思われるかも知れません。調査そのものは簡単で、ネットから無料で検索可能です。しかし、キーワードの入力方法など、ある程度スキルを要する作業でもあります。最近では、中小企業を対象に無料相談を行っているケースもありますし、専門の業者もあります。

これらの調査によって、他社技術と動向を知り、その技術の本質を解析し、自社の能力を引き出せる分野に絞って、言い換えれば得意分野に特化することにより優れた製品を開発することが可能で、上手くいけば他社に先んじて市場を制することも可能でしょう。

これまでの解説で「3つの方策」とは、言い換えれば、①何を作ることが出来るか(自社の能力)、②何を作れば売れるか(市場の要望)、③何を作れなくて、何を作るべきか(他社の動向)、を把握するということになります。

当方では、これらの方策によって主に中小製造業をフォローしておりますが、「もっと詳しく知りたい」という経営者の方は、無料セミナー形式で今回の話の詳細を説明していますので、お気軽に当方へコンタクトして下さい。

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