「201024 Nakuna(タイトル未定)」

あったはずの恋心がなくなっていったり
あったはずの若さが失われていったり
そばにいたはずの人にもう会えなくなったり

当たり前のことだと思って
いつも大事にできなかったね
お気に入りや宝物は
いつのまにか消えてしまった

なくなったりしない そんなものを
探していた それなのに
花火の残像のように消える
こんな気持ちにあと何度耐えればいい? 

時が流れ削り取られて
ぐちゃぐちゃに、汚されても
真夜中の空、雲の隙間に光る
星のように、残されたものを
信じている

ガラスケースの中から世界を眺めていた
景色はいつも霞んでいてまるで他人事だった
傷つくことも傷つけることも
もう二度とないように

通り過ぎれば終わると思って
いつも声には出さなかったね
その間に大事なものは
粉々に壊されてしまった

なくなったりしない そんなものを
守りたかった それなのに
何もなかったような顔で笑う
こんな気持ちにあと何度耐えればいい? 

雨に降られ、泥にまみれて
ぐちゃぐちゃに、見えていても
握りしめた、指の間に光る
どんな裏切り、落胆の中にも
残っている

君が僕にしてくれたことを
これから僕もできるようになろう
心のままに声をあげよう
これまで一度も震えることのなかったこの喉で

いなくなったりしない どんな時も
当たり前の 顔をして
特別なことは何もなくてもいいから
君が君のままで居てくれたなら

時の中で 削り取られて
ぐちゃぐちゃに、汚されても
真夜中の空、雲の隙間に光る
星のように、僕たちはいると
目を閉じても、瞼の裏に映る
しつこいほどに、僕たちはいると
呼んでいる

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