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離島の保健師をやってみた!「島で学んだ100のこと」

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10年前に沖縄の離島で保健師をしていました。沖縄で、しかも離島で、さらに保健師として暮らした約2年間の日々を振り返ります。100回で連載終了の予定です。
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#移住

「離島で保健師をやってみた」第15回 〜はじめての沖縄本島〜 その2

 はじめての沖縄本島の出張で、島にはない本屋さんでウロウロとしたあと、おなかが空いたので、食堂を探し始めました。麺類がなかなか島にはないので、それ系がいいなと思い、「沖縄そば」という看板のお店に入りました。そして「沖縄そば」を注文しました。ちなみに私は沖縄に行くまで、沖縄の知識はほとんどゼロでした。沖縄に行ったこともなかったですし、沖縄にも特に興味はありませんでした。そんなおまえがなぜ沖縄に行った!と思われるかと思いますが、なかなか人生とはわからないものですね(笑)。  で

「離島で保健師をやってみた」第14回 〜はじめての沖縄本島〜 その1

 働きはじめて1週間ほどたったあと、課長さんから「沖縄本島の県庁や保健所に挨拶に行きましょう」といわれ、島に着いてから、はじめて島を出ることになりました。  この島の船は朝と夕方の2便だけで、朝の便だと沖縄本島につくのは11時頃です。夕方の便は沖縄本島発が16時頃です。つまり、朝10時より前の会議や行事がある場合、朝の船では間に合わないので、前日の夕方に出発します。夕方16時以降までかかる会議などの場合も、その日に島に帰れませんので、翌日に朝に帰ることになります。  です

「離島で保健師をやってみた」第10回 〜離島の診療所 その2〜

 平日は家庭訪問もあり、阿嘉島に行き、診療所でもご挨拶するのですが、夜間帯や休日は、役場や宿舎のある座間味島にいることが多く、お会いできないため、なかなか親しくお話しできるまでは時間がかかりました。阿嘉島&慶留間島エリアのみなさまには共通して、オフでお会いする機会が少ないです。それゆえのアンバランスな感じは島の人間関係にも大きな影響を与えていきます。  それぞれの医師は(少し大げさな表現ですが)基本的に24時間ひとりでひとつの島を守る必要がありますので、ほとんどの時間を島で