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離島の保健師をやってみた!「島で学んだ100のこと」

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10年前に沖縄の離島で保健師をしていました。沖縄で、しかも離島で、さらに保健師として暮らした約2年間の日々を振り返ります。100回で連載終了の予定です。
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#島

「離島で保健師をやってみた」第11回 〜はじめて島に着いたときのエピソード1〜

 今回は、離島の保健師として採用が決定して、はじめて島に着いた日の話をします。  沖縄の小さな離島には、まず行くまでがたいへんです。朝一番で東京を出発し、電車→飛行機→モノレール→タクシー→船とあらゆる乗り物を経て、夕方に目的地の島に無事に着きました。バタバタとあわただしい1日でしたので、無事に着いた瞬間は、本当にホッとしました。  島に着いたら、採用時にお世話になった、役場の住民課の課長さんと非常勤の保健師さんが、船着き場で待っていてくださいました。今でもそのときの情景

「離島で保健師をやってみた」   第1回 〜沖縄の離島医療について〜

 沖縄の小さな離島の村で保健師として従事した公衆衛生活動をマジメに、そして、離島の一住民として生き抜いた激動のサバイバル生活をおもしろおかしく、ご紹介したいと思います。  私が保健師として、そしてその島の住民のひとりとして、お世話になった離島は、沖縄県の本島に近い、「座間味村」という離島の村です。沖縄本島から高速船で約1時間ほどのところにある島です。人口は約800人で、村そのものもいくつかの島に分かれており、離島の離島を抱えている自治体となります。ちなみにこの村は、第2次世