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離島の保健師をやってみた!「島で学んだ100のこと」

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10年前に沖縄の離島で保健師をしていました。沖縄で、しかも離島で、さらに保健師として暮らした約2年間の日々を振り返ります。100回で連載終了の予定です。
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#サバイバル

「離島の保健師をやってみた」第16回 〜離島の食生活!〜

 島にはいくつかスーパーもあり、観光客や地元民向けの居酒屋系のお店が数店あります。スーパーでは食材からパンやお弁当などまでひと通り揃っていますので、普通に自炊は可能です。ただ、暑さや湿度がありますので、食品類はすぐに傷んでしまいます。ですので、昼ごはんなどはお店系で済ませることが多かったですね。夜も疲れていたら外食系でした。  まず、朝ご飯は、おおよそ昨晩のおかずなどの残り+炊飯したお米あるいはパンです。お米は、やはりあまりもたない、そして炊飯したお米もすぐに傷みますので、

「離島で保健師をやってみた」第10回 〜離島の診療所 その2〜

 平日は家庭訪問もあり、阿嘉島に行き、診療所でもご挨拶するのですが、夜間帯や休日は、役場や宿舎のある座間味島にいることが多く、お会いできないため、なかなか親しくお話しできるまでは時間がかかりました。阿嘉島&慶留間島エリアのみなさまには共通して、オフでお会いする機会が少ないです。それゆえのアンバランスな感じは島の人間関係にも大きな影響を与えていきます。  それぞれの医師は(少し大げさな表現ですが)基本的に24時間ひとりでひとつの島を守る必要がありますので、ほとんどの時間を島で

「離島で保健師をやってみた」   第3回 〜離島の生活から得たもの〜

 離島での生活は、想像以上に過酷なものでした。まず、「ものがない」、これにつきます。コンビニはもちろん、スーパーマーケット、銀行(郵便局があり、それが唯一の金融機関)、本屋、床屋・・・。生きるために必要な食料、生活用品などがまず手に入りません。ではどうするのか、いろいろな工夫があります。こちらに関してはかなりネタがありますので、あとでじっくりと触れていきたいと思います。  私たち、看護の教員は、臨床の現場についての内容を、臨床の現場のものがない状態で、学生に看護を伝えていま