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⑥「瞬発力」と「持続力」を上げる

※この記事は「面白がり力の基礎」6記事中の6番目です。
 まだ①~⑤を読んでいない方は先にお読みください。
「面白がり力」とは?
「面白がり力」の使い方
「面白がり力」の磨き方
ー④「面白さの素」を抽出する
ー⑤「面白さの幅」を広げる

「面白がり力の磨き方」の3つ目は、【「瞬発力」と「持続力」を上げる】です。

面白がり力の「瞬発力」とは?

まず「瞬発力」についてですが、

面白がり力において大事な「瞬発力」は2種類あります。

ひとつは、

「どんなことに対しても瞬間的に『面白い!』という反応ができるか」

もう一つは、

「いかに短時間で面白さを見出せるか」

ということです。

面白がる生き方が「習慣化」されるまでは、つい面白がることを忘れて、普段無意識に繰り返していた反応をしてしまいます。

特に、ネガティブに感じてしまう物事に関しては、人は反応的になりがちです。

ネガティブな反応というのも色々ですが、大きく2つにわけると「逃避」「隷属」とがあります。

「逃避」とは、その時に沸いた思考や感情に蓋をしてしまったり、その物事自体から逃げることです。

「隷属」とは、反応的に湧いたネガティブな思考や感情に支配されてしまうことです。

これらの反応について詳しくは、また別の機会に解説していきますが、

ここでは、自分のネガティブ反応にいち早く気付き、同時に「面白い」という言葉が浮かんでくるくらいを目指す、という感じでとらえていただければと思います。

「いかに短時間で面白さを見出せるか」に関しても、繰り返しの訓練が必要ですが、

下準備として、前回、前々回でお話しした「面白さの素」のバリエーションを増やしておくと、面白さを見出す速度も速くなります。


面白がり力の「持久力」とは?

「持続力」というのは、「面白さを探し続けられる時間の長さ」のこと。

つまり、「面白がろうとすることさに対する集中力」のことです。

「面白いこと」に対する集中力ではなく、「面白がろうとすること」に対する集中力、であるところに注目してください。


誰でも「自然と面白いと感じること」には集中しやすいものです。

ただ、意識的に高めたいのは「どんな物事の中にも面白さを見出す力」です。

いくら瞬発力があったとしても、「面白い!」と言っただけで、いつもすぐに「面白さ」を見つけられるわけではありません。

特に、面白がる生き方がまだ習慣化されていないうちは、脳がいつもの反応、思考習慣に戻ろうとし始めます。

慣れないうちは、面白さを見つけ出すための、ある程度の時間を脳に与えてあげる必要があります。

そのためには「面白がろう」とし続ける「持久力」が必要なのです。

持久力を付けて、時間をかけてでも面白さを見出す習慣が身に付けば、自然と面白さを見出せるまでの時間も短くなっていきます。

つまり、瞬発力を上げるためのステップとして、持久力もあったほうが良いということです。


子供の時は、基本的にみんな面白さに対する瞬発力と集中力を持っています。

子供の頃から自然と面白がり力を使い続けて生きて来た人は、こんなことを考える必要もないでしょう。

そういう人は、何年も何十年もかけて、勝手に瞬発力も持久力も磨き続けているのです。

それをせずに(できずに)大人になってしまった人は、今から意識的に磨いて高めたほうが良い、ということです。


難しく考えるよりもやってみる!

「面白さの素」とか「面白さの幅」とか「瞬発力」とか「持続力」とか、、

ややこしそうなことを言われて、そろそろ頭が痛くなっている方もいるかもしれませんね(笑)。

言葉にするとちょっと複雑な話に聞こえてしまうかもしれないけど、結論としてはシンプルな話なので、難しく感じたなら深く考えるのはやめましょう。

忘れないで欲しいのは、

「面白がり力」の基本的な使い方は、「面白いと言ってみる」だけ

だということ。

難しく考えず、ゲームかクイズでもやるような気持で使いまくってみることが重要です。


「瞬発力」「持続力」を上げる方法も超シンプル!

そして、この記事のテーマである「瞬発力」と「持続力」を上げるための方法も、基本的には「面白がり力」を使いまくることです。

つまり、

何が起こっても、何も起こらなくても、目の前にあるもの全てに、とりあえず「面白い!」と言ってみるのです。

例えば、、

朝起きたら、まず「面白い!」と言ってみる。

「面倒くさい」の代わりに「面白い!」と言ってみる。

退屈でやることがない時も「面白い!」

誰かに嫌なことを言われたら、心の中で「面白い!」

道端の石ころに対して「面白い!」

肩こりに対して「面白い!」

顔に小じわを見つけたら「面白い!」

転んで膝をすりむいたら「面白い!」

携帯を落として画面が割れたら「チクショウ!、、面白いじゃないか!」

一人で寂しい時は「寂しい、でも面白いかも!」


もちろん、

嬉しいことがあった時も「嬉しい!」そして「面白い!」

面白い映画を見たら「面白い!」

面白い話を聞いたら「面白い!」

自然と「面白い」と感じている時も、あえて言葉にすることで「面白さ」への意識が高まり、面白がり力を上げる手助けになります。

「面白い!なぜなら、、」と、わざわざ面白い理由まで言語化してみるのもいかもしれません。

「なぜなら、、」の後どう展開するかは、あなたにとっての「面白さの素」しだいです。

声に出さなくても、心の中でつぶやくだけでも良いと思います。


【注】自分の感情に嘘をつく必要は無い

何にでも「面白い!」と言うことは、自分の感情に嘘をつくということではありません。

世の中には「ポジティブ思考」が推奨される空気もありますが、ポジティブ思考にこだわると、ネガティブな感情に蓋をしてしまうリスクがあるので、僕はおススメしません。

僕の言う「面白がる生き方」というは、

ネガティブな思考や感情もそのまま受け入れ、そのままの自分を面白がって生きることです。

まずは、自分の感情を素直に受け入れる。
そして、同時にそれを面白がるのです。

悲しいことがあったら「悲しい!」
でも「面白い!」

辛い時は「辛い!」。
でも「面白い!」

「何をやってもうまくいかない・・」
そいうところが「面白い!」

「あいつムカつく!」
そして「面白い!」


もともと自分の感情に蓋をしてしまう癖のある人は、面白がり力を使う時も気を付けたほうが良いです。

「面白がり力」は「無理ポジ(無理やりなポジティブ)」ではありません。

むしろ、

ポジティブもネガティブもそのまま面白がることで、今の自分あるがままを受け入れる

ことを、やりやすくするための手段です。

もし自分が「無理ポジ」をやってしまっていると感じたら、ちょっと一息ついて、丁寧に自分の感情と向き合ってみましょう。

思わず自分の感情に嘘をついてしまったことに気付いた時は、

「また自分に嘘ついちゃった!」
「人間の心って面白い!」

といった感じで、そのままの自分を面白がってみてください。


ということで、ちょっと話がそれたりもしましたが💦

この記事では「面白がり力の磨き方」の3つめ【「瞬発力」と「持続力」を上げる】について解説しました。


何度も「面白がり力の基礎」を読み返そう

一応ここまでの6記事を「面白がり力の基礎」としていますが、この考え方やスキルをベースにして、あなた自身の人生をどう面白く展開していくか、ということが本題です。

今後は、僕がこの考え方や方法論にたどり着くきっかけとなった経験や、理論等もご紹介しながら、面白がり力の使い方や高め方、面白がる生き方の魅力等を、これからの時代の変化とも照らし合わせながら解説していきたいと思います。

「面白がり力の基礎」としての6つの記事はマガジンにまとめてありますので、時々はこちらを読み返して「そもそも面白がり力って何だっけ?」を思い出してみてください。

質問や意見も大歓迎です!

一緒に「面白がる生き方」を面白がって実践していただければと思います。

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