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❖ラオス見直す益々カオス(3)❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2024年4月15日)

【記事累積:2006本目、連続投稿:939日目】
<探究対象…ラオス、ルアンパバーン、レストラン、注文>

♪サバイディー(ສະບາຍດີ、こんにちは)

2月中旬に訪れたルアンパバーンでの様々な気づきを、のんびりゆったりと振り返っております。ルアンパバーンに限った話ではありませんが、ラオスという国に住んでみると、他の国とは違う不思議さから発展したカオスな感じの出来事に色々と遭遇できて、とても興味深いです。

今回お話するカオスは、夜にメコン川沿いのレストランで遭遇したものです。メコン川沿いには、それぞれ趣向を凝らしたお店が軒を連ねています。しかし人の流れを見ていると、観光客が次々に訪れるお店もあれば、皆がスルーしていくお店もあります。

私はそんなスルーされているお店の一つに入ることにしました。そしてこのお店でカオス体験をしたのです。さてそれは一体どんなものだったのでしょうか。

まず私がなぜスルーされるお店を選んだのかというと、多くの人が訪れるお店だと、空いている席を探すのが煩わしかったり、盛り上がりが時に騒がしいものになってしまったりするかなと思ったからです。こうしてスルーされているお店ならば、落ち着いて夕食を楽しめると思ったわけです。

お店は入口からすぐに階段を降りるような構造になっていたので、店内にどれくらいの先客がいるのかはわかりませんでした。しかしお店の前の様子を観察していると、皆さんメニューを一瞬見るものの、そのまま通り過ぎて、さらに先の店に向かっていくのです。

私もメニューを眺めてみました。すると、他の客よりも長い時間眺めていたことに気づいたのか、お店の主人らしき人物が下の階段から上がってきたのです。人の良さそうなご主人で、このまま店を後にするのも申し訳ないなと思い、ここに決めたのでした。階段を降りてみると案の定、私以外の客はいませんでした。これならば席が空いているか心配はありませんし、うるさくなる可能性もありません。それに私が最初の客なので、料理を待つ時間もかからないから良いことずくめだと思ったわけです。

私はラープ、フライドスプリングロール、カオニャオ(もち米)、コーラを注文しました。注文するとすぐにコーラが出てきたので、夜のメコン川を眺めながらコーラを飲むという至福の時間となりました。しばらくすると、続けざまに3組くらいのお客が来店し、それぞれの注文を受け付けていました。

喉が渇いていたせいもありますが、コーラが残り僅かとなっていました。時間は10分ほど経っていたと思います。そこでお水も追加注文しましたが、こちらはすぐに出てきました。客席のフロアの一つ下に厨房があるようで、鍋やおたまなどの食器が擦れあっているような音が聞こえてきます。そしてようやく15分くらい経ったとき、フライドスプリングロールが出てきました。その料理をテーブルに置いた後、ご主人は急いでまた厨房に戻っていったのです。気になったのは、このお店にはご主人以外に、女性のスタッフが一人いるだけで、その女性は注文を受ける活動をした後は店内の隅っこに座ってそのままだったことです。

それからまた5分くらい経って、ラープとカオニャオが出てきたので、一応私の料理は全て揃ったことになります。しかし私が注文をしてから料理が全て届くのに20分かかったわけですが、この間に3組くらいがやってきて注文をしています。1組はご夫婦、次の1組は4人の家族連れ、最後に入ってきた1組は男女二人組でした。私の次に入ったご夫婦の料理が届いたのは、私の料理が揃ってから15分くらいは経っていたと思います。

そんな状況なので、最後の男女二人組の男の方は明らかにイライラしているのが分かりました。4人の家族連れは、ドリンクを多めに注文していたおかげで、それを楽しんでいる様子でした。私はこのお店のスタッフではないので、私は私で自分の料理を楽しめば良いことは分かるものの、どうしても後の人の料理がなかなか来ないのが気になってしまって集中できません。

そして、この状況にさらに追い討ちをかけるようなトラブルが発生したのです。かなり時間が経って、家族連れ4人組のところに料理が届いたとき、彼らは注文したのは「フレッシュスプリングロール」ではなく2つとも「フライ」だと言ったのです。どうやら店員が1つを「フレッシュ」、1つ「フライ」という形でオーダーを間違えて受けていたようです。

そのとき間違いだと突き返された「フレッシュスプリングロール」を受け取って、厨房に戻っていくご主人の背中はとても寂しそうでした。そしてこのトラブルによって、3組目の料理が届くのはさらに遅くなることは明らかでした。その影響からなのか男女二人組は言い争いを始め、店内は険悪なムードになっていったのです。

今回はそんなお店の注文にまつわるカオスを体感できました。このお店は普段そんなにお客が入らないので、人件費を抑えるためスタッフをあまり雇ってこなかったのかもしれません。そして今回のように連続してお客がやってきて注文が殺到することにも慣れていなかったのかもしれません。そんな険悪なムードから早く逃れたかった私は、急いで料理を食べお店を後にしたのでした。

ちなみに「注文」はラオ語で「ຄໍາສັ່ງ(カムサン)」といいます。同じくタイ語では「คำสั่ง(カムサン)」です。

♪ポップ・カン・マイ(ພົບກັນໃໜ່、また会いましょう)

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