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【一人で勝手に旅気分】280

(過去の旅についての振り返りです)
★ショーシャンクにいるつもりで脱獄に思いを馳せる(2013年5月3日)

【記事累積:1723本目、連続投稿:727日目】
<探究対象…オーストラリア、フリーマントル、刑務所、疑似体験、リサイクル、SDGs>

今日の「ナゼ・ナゾ」は、オーストラリア・フリーマントルの写真です。この写真を撮影したのは、修学旅行の下見を自腹で勝手に実施したときでした。さて、どんなところが「ナゼ(疑問を持った)・ナゾ(気になった)・アンテナ」に反応したのでしょうか。【課題の設定】

私が早稲渋に勤務していた頃、修学旅行の行先はオーストラリア西海岸のパース周辺でした。修学旅行の大部分の時間を生徒はファームステイという形で過ごします。そして修学旅行後半にパースの近くにある港町フリーマントルで班別自由行動をします。本番にできるだけ近づけるため、どこかの農家に宿泊させてもらうというようなアグレッシブさはなく、このときはフリーマントルでの班別自由行動の計画を立てる際、こちらからも具体的でアップデートされている情報を提供できればという思いから、フリーマントルを散策したのです。そして、カプチーノ通り、フリーマントルマーケット、フリーマントル刑務所(使われなくなり観光地になっています)など、フリーマントルに来たならば押さえておきたいスポットを回りました。【情報の収集】

そしてフリーマントル刑務所では見学ツアーに参加。そのときの写真を整理し直していると、やたらとフリーマントル刑務所の外壁や出入口を撮影していることが分かりました。私がここに注目した理由は何であるのか推察してみると、せっかく刑務所の内部にいるのだから、服役囚になった気持ちで見て回ろうと考えたからだと思います。当時は現在のYouTubeのようにスマホで動画コンテンツが充実しておらず、家ではテレビを見るか、PCで映画のDVDを観るかという感じでした。そして番組というとNHKワールド以外に日本語の番組はなく、私はもっぱらPCで映画のDVDを観る派でした。そんな映画の中でも私が繰り返し観ていたものの一つが「ショーシャンクの空に」だったのです。そして私はどちらかというと映画の世界観の影響を受けがちで、フリーマントル刑務所の中で、その世界観が目を覚ましたのだと考えられます。その結果、自分が服役囚だったならばどのような気持ちで刑務所内を歩くのだろうかとか、建物や壁や空を眺めるのだろうかなどと、想像を膨らませながら見学ツアーを楽しんでいたのです。【整理・分析】

今回の「ナゼ・ナゾ」は、自分を服役囚と見立てたときに刑務所内にどんなところが気になったのかでした。内部を見学しながら、この壁が高いからよじ登るのは難しそうだとか、フェンスや壁の上に有刺鉄線があって乗り越えるにはケガをしそうだと、何かを感じ取った場所については撮影したのでしょう。まあここは昔の刑務所ですから、現代の刑務所ならばもっと警備が厳重だと思います。そんな脱獄を防止するための設備の中で、特に気になって撮影したと思われるのが、「壁の上のガラス片」です。ワインかビールか分かりませんが、かつては何か飲み物が入っていたビンのガラス片が壁の上部に埋め込まれているのが写真から分かります。有刺鉄線などは自前で製造できないので、購入しようと思うと高くつきますが、ビンのガラス片ならば簡単に手に入ります。それを壁の中に埋め込み乾燥させれば、安上がりに脱獄防止の設備を作ることができます。【まとめ・表現】

これはフリーマントル刑務所に限らず、ラオスやタイの一般住宅の壁でも見かける防犯設備です。割れて粉々になったガラス片はそのままではゴミとして無価値で存在意義のないものに向かってしまいますが、このようにリサイクルすることで新しい価値が与えられ存在意義も再生されます。これはSDGsの考え方とも一致した工夫だと思います。こうした物を無駄にしない工夫は、過度に都市化された国や地域よりも、牧歌的な国や地域の方が当たり前のように実践されていると思います。現在住んでいるラオスは後者の典型と思われるので、こうした工夫が生活様式や生活空間にどれだけあるか探してみたいと思います。【まとめ・表現】【今後の課題の設定】

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