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▶無『意』味・感想〔146〕◀(2024年4月8日)

ラオスでは町の至る所にお供え物があります。ラオスやタイは上座部仏教の国ですが、仏教が伝わるより前にあった自然崇拝としての精霊信仰と、伝わってきた仏教とが融合しています。

お供え物というと托鉢がすぐにイメージされると思います。これは托鉢にやってきた僧侶に施しを行うことで自らの徳を積む修行である「タンブン」という考え方が関係しています。また仏教寺院を訪れてお供えするのも頻繁に行われています。

これとは別に、家々には基本的に神棚のようなものがあり、精霊に対してお供え物をしています。

赤色の飲み物やバナナの葉で作られた三角錐のお供え物、そして食べ物が置かれています。たいていはいつ置かれているのか分からず、かなり日が経っているのかなと思われるものがそのまま置かれていたりします。

しかし時には、まだ置かれたばかりのように思えるものも見かけます。この前は、小さなバナナが房ごと置かれていて、色もつやがあって美味しそうです。

罰当たりですが、私がラオスでホームレスになったら、こういった食べられそうなお供え物をいただいて飢えをしのぐかもしれないなあと一瞬考えてしまいました。しかし神様や仏様は慈悲深いので、本当に飢えに苦しんでいる人がお供え物を持っていったとしても、優しくそれを許してくれることでしょう。

もし散策途中で道に迷い、灼熱の中、お腹が空いてしまったらお世話になるかもしれませんね。

【連続投稿:932日目】

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