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テルミン発明100周年にあたり

 現在、電子楽器テルミンの演奏・教育の第一人者であるピョートル・テルミンさんにお誘い頂き、「Thereminology Festival」テルミン100周年記念開催イベントに、ビデオで参加する事になりました。
(ピョートルさんは、発明者であるテルミン博士のひ孫さんでいらっしゃいます。)
参加のみなさん、ロシア民謡やクリスマスソングをテルミンで演奏するようで、私も好きなクリスマスソングを急ぎでリミックスし、演奏しました。イベントはオンラインで、12/25-27の開催という事です。

 ところで天才科学者が生んだこの奇跡の楽器。私が初めて手にしたのはちょうど15年前、2005年の12月でした。どうにも演奏できないところから、月日が流れ、いつの間にか奏者として諸々活動するところまできています。好きという衝動はすごい…

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15年前という事で、久々にmixiの日記を振り返ったら、テルミンを始めた時の日記がありまして、当時新鮮な喜びを綴っていました。まさか演奏・作曲活動をするようになるとは想像できなかった自分が。

『ロシアが生んだ魔法の箱』
2005年12月25日21:31
テルミンをはじめた。
子供の頃、楽器辞典で見かけて仄かな憧れを抱いてから、
実際に演奏するまで、ずいぶん経ってしまった。うまく言えないほど官能的な楽器だ。
音を、耳と腕でつむぐ。自分の体が楽器であり空気であり、音なわけで。
こんな奇天烈な発明品を生んだロシア文化の奥深さに、今更はしゃいでみる。
 楽譜もろくに読めない自分が、こんな難易度の高い楽器に挑戦するのは明らかに無謀だけれど、電子音を愛する者としては、もう決まった道のりだと思った。
 まだようやくメロディらしいものが出せるようになった段階。生涯続ければ、そのうち何とかサマになると信じて。
 テルミンの機種選びからチューニングまで、コミュニティを通じて、親切な方に本当にお世話になった。
その方の本を読んで、自分は趣味から仕事まで何一つモノにできていないのに、世の中には何から何まで一流な文化人がいるのだと、この年になって視界が開けた。
新しい扉を開けるというのは、こんなにもワクワクするのか。

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