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『ベストSF2020』2019年度短編SF推薦作リスト

『ベストSF2020』巻末の2019年度短編SF推薦作リストを公開します。大森望さんから来た候補作に作品を加え作成したものです。読書リストとして、書店で、あるいは電子書籍の購入時の参考にしていただければ。新たなSFとの出逢いがあることを願いつつ――。

2019年度短編SF推薦作リスト

去年発表された、収録作以外の30作ぐらいのおすすめ短編SFのリストを毎年巻末につけることにしました。サイエンス・フィクション、スペキュレイティヴ・フィクション、すこし不思議……それぞれちがった面白さのある短編たちです。来年、『ベストSF2021』でまたお会いするときまでに、このリストからも、あなたが好きなSFが見つかりますように。(編集部)
※著者五十音順、最後にⒺマークがあるものは電子書籍あり。2020年7月現在でのデータです。

【8月6日追記】
※ネット書店等へのリンクを埋め込みました。一部品切れでプレミア価格の中古品しかない本(特に雑誌)もありますのでご注意ください。

アマサワトキオ「赤羽二十四時」 『NOVA 2019年秋号』(河出文庫)
新井素子「新しいお遊び」 清水建設×日本SF作家クラブ「建設的な未来」12月11日掲載
石川宗生「野生のエルヴィスを追って」 「SFマガジン」4月号(早川書房)
柞刈湯葉「たのしい超監視社会」 「SFマガジン」4月号→『人間たちの話』(ハヤカワ文庫JA)Ⓔ
円城 塔 「書夢回想」 「SFマガジン」4月号(早川書房)「わたしたちのてばなしたもの」 「群像」2月号(講談社)
岡本俊弥「マカオ」 『機械の精神分析医』(NextPublishing Authors Press)
小川一水「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」 『アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー』(ハヤカワ文庫JA)
小川 哲「ムジカ・ムンダーナ」 「SFマガジン」6月号→『噓と正典』(早川書房)
小野美由紀「ピュア」 「SFマガジン」6月号→『ピュア』(早川書房)
小山田浩子「ねこねこ」 「群像」3月号(講談社)
北野勇作【ほぼ百字小説】 著者Twitterアカウントで、1月19日6月18日12月25日にツイート 以上、3作→『100文字SF』(ハヤカワ文庫JA)178ページ、196ページ、204ページⒺ
斉藤直子「ティルティ・テイル」 『ゴルコンダ』(惑星と口笛ブックス)Ⓔ ※電子書籍のみ
櫻木みわ+麦原 遼「海の双翼」 「SFマガジン」6月号→『アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー』(ハヤカワ文庫JA)
佐々木 譲「図書館の子」 「小説宝石」10月号→『図書館の子』(光文社)
詩野うら「存在集」 『偽史山人伝』(ビームコミックス)
高木ケイ「おはよう、ラザロ」 「SCI-FIRE 2019」(同人誌) ※高木刑名義
千葉 集「回転する動物の静止点」 『あたらしいサハリンの静止点』(同人誌)
南木義隆「月と怪物」 『アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー』(ハヤカワ文庫JA)
西崎 憲「おまえ知ってるか、東京の紀伊國屋を大きい順に結ぶと北斗七星になるって」 「たべるのがおそい」vol.7(書肆侃侃房)→『未知の鳥類がやってくるまで』(筑摩書房)
伴名 練「ひかりより速く、ゆるやかに」 『なめらかな世界と、その敵』(早川書房)
久永実木彦「ぴぴぴ・ぴっぴぴ」 『時を歩く 書き下ろし時間SFアンソロジー』(創元SF文庫)Ⓔ ※単体での電子書籍もあり
松崎有理「方舟の座席」 『イヴの末裔たちの明日 松崎有理短編集』(創元日本SF叢書)
水見 稜「調律師」 『Genesis 白昼夢通信』(東京創元社)Ⓔ ※単体での電子書籍もあり
皆川博子「昨日の肉は今日の豆」 『kaze no tanbun 特別ではない一日』(柏書房)
宮内悠介「ローパス・フィルター」 「新潮」1月号(新潮社)
宮西建礼「もしもぼくらが生まれていたら」 『宙を数える 書き下ろし宇宙SFアンソロジー』(創元SF文庫)Ⓔ ※単体での電子書籍もあり
村田沙耶香「変容」 「小説 野性時代」8月号・9月号→『丸の内魔法少女ミラクリーナ』(KADOKAWA)
八島游舷「時は矢のように」 『時を歩く 書き下ろし時間SFアンソロジー』(創元SF文庫)Ⓔ ※単体での電子書籍もあり
山尾悠子「小鳥の葬送」 『小鳥たち』(ステュディオ・パラボリカ)


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