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2021年度短編SF推薦作リスト

『ベストSF2022』巻末の2021年度短編SF推薦作リストを公開します。大森望さんから来た候補作に作品を加え作成したものです。読書リストとして、書店で、あるいは電子書籍の購入時の参考にしていただければ。新たなSFとの出逢いがあることを願いつつ――。

2021年度短編SF推薦作リスト

去年発表された、収録作以外の30作ぐらいのおすすめ短編SFのリストを毎年巻末につけることにしました。サイエンス・フィクションSFスペキュレイティヴ・フィクションSFすこし不思議SFそんなの不可能SF……それぞれちがった面白さのある短編たちです。来年、『ベストSF2023』でまたお会いするときまでに、このリストからも、あなたが好きなSFが見つかりますように。(編集部)
※著者五十音順、最後にⒺマークがあるものは電子書籍あり。2022年8月現在でのデータです。

天沢時生「ドストピア」『ポストコロナのSF』(ハヤカワ文庫JA)
新井素子「その神様は大腿骨を折ります」『NOVA 2021年夏号』(河出文庫)
柞刈湯葉「裏アカシック・レコード」『異常論文』(ハヤカワ文庫JA)Ⓔ/「献身者たち」『ポストコロナのSF』(ハヤカワ文庫JA)
空木春宵「夜の、光の、その目見の、」『狩りの季節 異形コレクションⅬⅡ(光文社文庫)
円城 塔「距離のふたり」「群像」2月号(講談社)
斧田小夜「飲鴆止渇」『ミステリーズ!』vol.105 FEBRUARY 2021(東京創元社)Ⓔ
川瀬 慈「さくら荘のチュルンチュル」「文藝」夏号(河出書房新社)
川野芽生「最果ての実り」「紙魚の手帖」vol.02 DECEMBER 2021(東京創元社)→『無垢なる花たちのためのユートピア』(創元日本SF叢書)※「さいはての実るころ」より改題。Ⓔ 
坂永雄一「無脊椎動物の想像力と創造性について」『NOVA 2021年夏号』(河出文庫)→『新しい世界を生きるための14のSF 』(ハヤカワ文庫JA)※後者は電子書籍あり。
佐川恭一「清朝時代にタイムスリップしたので科挙ガチってみた」「小説すばる」11月号(集英社)
猿場つかさ「これはなにに見える?」『5G』(同人誌)/「抹星」(「超・SF作家育成サイト」)
斜線堂有紀「回樹」「SFマガジン」2月号(早川書房)→『新しい世界を生きるための14のSF 』(ハヤカワ文庫JA)※後者は電子書籍ありⒺ
新川帆立「動物裁判」「小説すばる」12月号(集英社)
菅 浩江「砂場」『ポストコロナのSF』(ハヤカワ文庫JA)
瀬戸夏子「MINE」『緊急事態下の物語』(河出書房新社)Ⓔ
高瀬隼子「休学(国産のため)」「文藝」春号(河出書房新社)
田場 狩「秘伝隠岐七番歌合」(「超・SF作家育成サイト」)
酉島伝法「惑い星」『短編宇宙』(集英社文庫)
名倉 編「オルタ」「小説すばる」9月号(集英社)
蜂本みさ「冬眠世代」(「VG+」)
春暮康一「主観者」「SFマガジン」8月号・10月号(早川書房)→『法治の獣』(ハヤカワ文庫JA)Ⓔ
平山夢明「世界はおまえのもの」『秘密 異形コレクションⅬⅠ(光文社文庫)Ⓔ
深緑野分「空へ昇る」『短編宇宙』(集英社文庫)
舞城王太郎「ドアドアドアド」「群像」11月号(講談社)
松崎有理「山手線が転生して加速器になりました。」「小説宝石」7月号(光文社)
宮部みゆき「僕のルーニー」「小説宝石」1・2月合併号(光文社)→『絶滅のアンソロジー』(光文社)
麦原 遼「シナリオ56」「小説すばる」9月号(集英社)
山尾悠子「山の人魚と虚ろの王」『山の人魚と虚ろの王』(国書刊行会)Ⓔ
吉田博嗣「やすお」「コミックDAYS」(講談社)
渡辺公暁「マットの下」『幽霊屋敷小説集』(同人誌)Ⓔ


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