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【好きな映像作家】スパイク・ジョーンズ ダンス編


スパイク・ジョーンズ × リル・バック


スパイク・ジョーンズ監督も出演しているルイ・ウォレカン監督のドキュメンタリー映画『リル・バック ストリートから世界へ』が、日本で8月20日から公開されるそうです。リル・バックは、アメリカのメンフィス出身で、ご当地発祥のストリートダンスの一種である"ジョーキン"とクラシック・バレエを融合した独特の踊りで有名なダンサーです。日本では、ユニクロのスキニージーンズのCMで認知されている方が多いかもしれません。



また、多くの世界的企業のCMに起用されている他に、ミュージシャンとのコラボも多くあります。特に初期の代表的なものの1つがジャネール・モネイの『Tightrope(タイトロープ)』のミュージックビデオです。



ジャネール・モネイは、ファン.の『We are young』でフューチャーされて世界的にも有名になったシンガーソングライターです。



でも、今では、映画ファンの間では、バリー・ジェンキンス監督の『ムーンライト』(2016)やセオドア・メルフィ監督の『ドリーム』(2016)で有名な女優として認知されていると思います。



話が、少し脱線しましたが、そのリル・バックが一躍有名になるきっかけを作ったのが、スパイク・ジョーンズ監督です。世界的チェリストのヨーヨー・マの演奏の横で踊っていたリル・バックを携帯電話で撮影して、YouTubeに載せて配信したことで、リル・バックは、世界的に認知されるようになりました。そのことで、ドキュメンタリー映画の中にも、スパイク・ジーンズ監督が登場しているわけです。





スパイク・ジョーンズ × ファットボーイ・スリム


スパイク・ジョーンズ監督のミュージックビデオは、本当に少し不自然で、体の奥底から涌き出てくるような踊りが大好きですよね。

スパイク・ジョーンズ監督の代表的なミュージックビデオといえば、これですよね。



ファットボーイ・スリムの『Weapon of choice』ですが、俳優のクリストファー・ウォーケンを起用しています。『ディア・ハンター』や『パルプ・フィクション』のように、一瞬でインパクトを与えられる俳優さんですよね。


そして、スパイク・ジョーンズ監督が、ダンスに囚われている決定的な証拠が、同じく、ファットボーイ・スリム(ノーマン・クック)からで、監督自ら踊っちゃっています。





スパイク・ジョーンズ × ビョーク


それから、スパイク・ジョーンズの踊り系の中で一番好きかもしれないのが、ビョークの『it's oh so quiet』です。



ラース・フォン・トリアー監督の『ダンサー・イン・ザ・ダーク』にもつながるビョークそのもののイメージもありますが、ビョークのクオリティの高いMVの中でも、特に印象的な作品です。




スパイク・ジョーンズ × ケミカルブラザーズ


スパイク・ジョーンズ監督は、本当に動きに囚われていて、よく対比されるミシェル・ゴンドリーに比べて、曲のリズムには囚われていない気がします。特に、それが表れているのが、ケミカルブラザーズの『Elektrobank』です。




スパイク・ジョーンズ × アップル(FKAツイッグス)


そして、比較的最近で、踊りをフューチャーしているものが、下のアップルのCMです。



曲は、現在、ブルーノ・マーズとユニットを組んでいるシルク・ソニックで活躍中のアンダーソン・パークの『Til It’s Over』で、撮影監督は、ホイテ・ヴァン・ホイテマです。ホイテ・ヴァン・ホイテマは、トーマス・アルフレッドソン監督の『ぼくのエリ、200歳の少女』『裏切りのサーカス』で有名になった撮影監督で、最近は、クリストファー・ノーラン監督作品の撮影監督として特に有名です。スパイク・ジョーンズ監督の映画『her/世界でひとつの彼女 』でも撮影監督を担当しています。

そして、踊っているのは、ジャネール・モネイと同様に、シンガーソングライターでモデルのFKAツイッグスです。やはり、監督自ら、踊りの細かい指示を出しています。FKAツイッグスも、最近は、シャイア・ラブーフの自伝的映画『ハニーボーイ』などで、女優としてもインパクトを残しています。


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