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大学というビジネス

Why Education Will Get Cheaper

Transcription

Universities are going bankrupt. Schools are spending millions of dollars on their professors and their fancy campuses. But because of Covid, students aren’t going there anymore.

They're all taking their classes on Zoom. So now students are feeling that $40,000 for college on Zoom is not worth it anymore. That's why more and more people are dropping out. This is just the beginning. We're not going back to school as we know it.

Because today you can learn the tricks of your trade online without breaking the bank. You can learn how to code, design, or even run a business right here on the internet.

That's why we started NASACADEMY. It's just like a normal university but online for 1% of the price. I believe in a few years we'll look back and thank Covid for helping us realize that education can be cheaper and better online.

That’s 1 minute, see you tomorrow!

訳例

大学が倒産してしまいます。学校は教授や豪華なキャンパスに何百万ドルも費やしています。しかし、新型コロナウイルスのせいで、学生はもうそこへは行かないのです。

みんなZoomで授業を受けています。だから今、学生はZoomの大学に4万ドル払うのはもう割に合わないと感じています。だから、どんどん脱落者が増えているのです。これはほんの始まりに過ぎません。今までのような学校には戻れないのです。

なぜなら、今日、お金をかけずにオンラインで仕事のコツを学ぶことができるからです。コーディングやデザイン、ビジネスのやり方も、インターネット上で学ぶことができます。

それが私たちがNASACADEMYを始めた理由です。普通の大学のようなものですが、オンラインでは1%の値段で学ぶことができます。数年後、私たちは振り返って、教育はオンラインでより安く、より良くできることを気づかせてくれた新型コロナウイルスに感謝することになると思います。

以上、1分バージョンでした。また明日お会いしましょう!

勝手に探究

この話、オリジナルは1年前。まだ続くコロナ禍で古さを感じさせません。しかし、この1年でオンラインの限界も分かってきました。現実と同様、あるいはそれ以上のクオリティが担保できたとしても、オンラインはオンライン。それで済むものは確かにありますが、教育には不足も多いと分かった1年でもありました。

大学生生活を送りたい。それが受験生の思いであり、答えです。学業はもちろん、大学生としての生活をイメージしているからこそ、大学の立地を重視し、できるだけ良い立場でいたいからより評価の高い大学を目指すのでしょう。オンラインの大学でストイックに学びたい学生は少なくとも日本ではごく少数です。

大学側も、オンラインで済ませていたら魅力を失うことは百も承知で、なんとか施設を使わせようとしています。学生のニーズがそこにあることは分かっているのです。

Nasが言うようなローコストで専門教育を行うスタートアップは増えると思います。彼らにとってはビジネスチャンスですから。しかし、大学側は違うのです。既得権益化している学位授与に時間とコストをかけて付加価値を付けてきたのですから、それを失うまいとしています。

学費を割り引いたオンラインコースを作るようなことはしないでしょう。せいぜい従来からある通信部(通信教育)止まりで、昼間、夜間、通信といった区別を付けて、差別化を図るはずです。

学部学科名に違いがなく、就職にも影響がなくなったら、タダでさえ少子化で構造不況なのに、メインの昼間部の学生を減らしかねません。

しかし、この状況がいいか、と言われると考えものではあります。生活レベルの維持に学歴は必須という状況(信仰?)と、それを見越した(妄信した?)教育投資により、子育て費用は1人2000万円なんて言われるほどです(以下のページを参照)。

国立大学ですら1年目にざっくり80万円かかるのですから、そうなるのも分かります。ましてや都会の私立大学に通う多くの学生とその親の負担は当たり前の教育コストと割り切れる額を超えているような気がします(詳細は↓)。

それに、必ずしも通える範囲に国公立大学があるわけではないので、生活費も考慮しなければいけません。それを家賃込みで月10万円くらいと見積もると、学費と合わせて1年で200万円ですよ。国立でこれですから大変です。少子化の原因はここにもありますね。3人兄弟で年収超えの学費とか笑えません。

結局、庶民は学費のための貯蓄を余儀なくされ、その上に学生本人は奨学金という名の借金を負うことになるのです。それが嫌なら高卒で非正規社員というルートが見え隠れするのですから、ある程度勉強が出来る生徒なら大枚はたいて進学する以外選択の余地はないことになります。

そんな負担の上に成り立つ大学というビジネス。もう、終わりにしてもいい気がしてきました。

とはいえ、それでも進学するのか、と高校生に問えば、その答えはイエスなのが現実です。それならば、停滞している日本経済で出費を減らし得るオンライン化は時代の要請であるとは言えます。

有象無象のオンラインアカデミーにそれを任せるより、まずは国公立大学でそれをするのが筋でしょう。

ちょっと話は変わりますが、勤労学生が減ったことで夜学がなくなりつつあります。少人数講座を維持するコストも大変だったようです。

国公立はもちろん、私立大学にも私学助成金として税金が使われている事を考えれば、合理化の選択肢は否定できません。しかし、単に夜学を廃止し高等教育の普及を放棄しているとしたら残念なことです。

コロナ禍により、各大学でオンライン化が進みました。その資産を今後は過去の遺物にしてしまうのではなく、オンラインコースの創設と高等教育の普及に使ってほしいと思います。国公立ならどーんと授業料無料で!

企業側も、採用の際はオンラインコースかどうかではなく、大学で何を学んだのか真っ正面から聞いて評価してもらいたいものです。

それくらいのことをしていかないと、日本の教育はYouTuber任せであったと後世の人たちに断罪されるかもしれません。

思わぬ長文となってしまいました。ここまでお読みいただきありがとうございます。NasDailyのオリジナル、4分バージョンは主張の伝わる力作です。是非ご覧ください!


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