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【自分らしく、のつくり方】

自分らしく生きる。自分らしく逝く。
みんな、できてるでしょうか?
これほど口で言うのは簡単で、実際やるのが難しい事は無いだろう。

「自分らしく」は、「わがまま」、つまり「我が、まま」。
「自分らしく」は自己選択であり、それは「生きる喜び」に違いない。

自分らしく。働き盛りのサラリーマンがはたと立ち止まって「これが自分の人生として正しかったのかな」と問い直すこともあるだろう。子育てが一段落した主婦が「これからできた時間で何をしようか」と考え込むこともあるだろう。大学生や若者が「本当に自分の好きな仕事、送りたい人生って何だろう」と迷う事もあるだろう。
自分らしくは本当に僕たちのとても大きなイッシューだ。

今日は、創設まもない”ウェルネスサポートLab”の笠淑美さん、菊池美保さんからお話をじっくり伺った。お2人は、女性が「自分らしく働く」社会づくりを胸に、あらゆる人の心と体の健康を支えようと事業開始した。

フォーカスするのは、モヤモヤした体の不調や心の不調。なんとなく怒りっぽいとか頭が痛いとか体が重いとかでいい。言わば「気分の問題以上、医療の問題未満」のところに光を当ててサポートする。

特に女性には多くあると言う。女性の体の特有のサイクル、産後のホルモンのバランス崩れ、更年期障害…僕が実感を持って語り切れないが、多くのモヤモヤが常にある。それが、女性が”本当に”力を発揮したり、仕事をこなしたりするときのハードルに少なからずなっている。

それを理解しない男性、職場、社会はアンフェア過ぎると考える。
だから、ウェルサポでは、問題を発見するヒアリング・カウンセリングから、解決策を提案するレシピ作り、そして解決策の実践をするための体や心のリペアやサポートをする。

まずは、チャット形式で気軽に、何でも相談できる関係から始めることができる。
そして、鍵となるのが、サポートするスタッフである「フレンドナース」の存在。
ナースの資格を持ちながら、あらゆる問題が深刻になる前に発見し、予防し、ケアしていく。必要があれば他のサービスにも結び付ける。
そんな広がりのあるサポートスキルを持ったスタッフが待っている。
その先には、家族をまるごと支える「かかりつけナース」という仕組みづくりに高めていく。

モヤモヤした困りごとを抱え、支えが必要な方々に寄り添い、プロとして支える。
その結果として、女性が、あらゆる人が、自分らしく生き、働く。
制度の余白の部分を埋めるサービス。心から期待したいと感じた。

そして、「ゆずりは」の代表理事の吉武ゆかりさん。
”終活”を単なる事務処理代行、テクニックで支えるのではなく、どう向かいあっていくのか、宗教の力も時には緩く助けにしながら、「逝き方」を自分ごとにするきっかけづくりを行われている。

これまた、「自分らしく」逝く、ことは「自分らしく」生きることとの合わせ鏡。
簡単ではないが、「死ぬ喜び」を手にするには、不可欠の要素。

どうしたって孤独死が増える時代。どう自分の人生観・死生観を整理して、表現していくのか。
それをサポートする取り組みだ。
それができれば、逆説的だが、”堂々と孤独死”できる時代になるはず。呼び名だって変わるに違いない。

自分らしく「逝く」ことは、自分らしく「生きる」ことがあって初めて成り立つ。
今日、お話を伺った2つのサービス、これからの時代に必ず必要になる。

コロナを経て、私たちはどう生きるのか、どう死ぬのか。それに向き合うことを教えられた。
これを僕たちの福音にして、もっと、”本当の”自分自身と向き合う機会ときっかけを作りたい。
自分を”再発見”する術を行き渡らせたい。そう思う。

それが、一人一人が納得した人生を送り、納得した最期を迎える唯一の道。
この2つの取組、心から期待しています。

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