腸活/口活(こうかつ)🌞内藤裕二先生の講演会に行って来ました。
「人生を変える!腸活・口活のススメ」をテーマに
腸内フローラ等を専門とされている京都府立医科大学大学院
医学研究科生体免疫栄養学講座教授
内藤裕二先生の講演会に行って来ました。
百寿者の町(100歳以上の人が多い町)
人生100年時代を迎えた現在、とりわけ注目されている地域があります。
注目の地域は、人口約5万2千人ののどかな漁業の町
日本海に面した丹後半島に位置する京丹後市です。
2020年のデータによると人口10万人あたりの百寿者の割合は
全国平均で 63.76人。京都府は 74.56人。なんと京丹後市は 202.51人。
京丹後市は京都市に比べ、大腸がんの罹患率が2分の1以下。
内藤先生は、腸内環境の違いが影響しているのではないかと考え
京丹後、京都市それぞれの65歳以上の高齢者の糞便を
(お食事中の人、すみません)
遺伝子解析してみることにしました。
比較したところ、京丹後市の高齢者の腸には
ファーミキューテス門と呼ばれるグループの細菌が多く、
バクテロイデス門の細菌が少ないことが分かったそうです。
さらに、ファーミキューテス門の構成を詳しく見ていくと、
クロストリジウム菌という酪酸産生菌(酪酸菌)の数値が
高い結果が出たそうです。
つまり京丹後市の高齢者の腸は、カラダに良い作用をもたらす
細菌が多く存在するということです。
腸活と口活(こうかつ)
腸内環境を整えて健康体を手に入れる「腸活」(ちょうかつ)
という言葉がよく聞かれるようになってきました。
腸内には、1000種類、100兆個、ものすご~い数の細菌が
生息しています。重さにすると1〜2kgと言うからビックリ!
歯科医療に携わる私たちの勉強会やミ-ティングでは
「歯周病は全身の病気と関わりある」とよく話題に上がります。
歯周病がなぜこれらの全身の病気と関係しているのでしょう?
それは、歯周病菌自体が悪さをしたり、
炎症によって生み出された炎症性物質が
悪さをするという理由が一つあります。
それともう一つは、歯周病菌が腸内に入りこみ
その中の腸内フローラ(腸内細菌の集団)を乱すことで
全身に影響を与えるという理由もあります。
腸内フローラはからだの防御反応と深く係わっており
腸内フローラが乱れると、腸管免疫やバリア機能が弱まり
色々な病気につながります。
その腸内フローラを乱す原因の一つに
歯周病菌が挙げられているのです。
腸内フローラ、と共に口腔フローラも整えていくことが大切です。
健康のため腸活、と共に口活(こうかつ)も!
口と腸は遠い位置にありますが、一つの管でつながっています。
それぞれの関係は無関係ではなく、お互いに関連し合っています。
口腔内フローラと腸内フローラを積極的に良い状態に
整えることで、体は病気になりにくい健康的な状態に
持っていくことができるのです。
口と腸は切り離して考えることはできないのです。
歯科医として、自分のこととして内藤先生の
有意義な講義に感謝です。
講演会の帰り、ついコンビニでミルミル買ったばい😁
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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