最近の記事

恋文への恋文。 ─『蕚』と『Stella』と『シナリオライアー 』

長い前置き その一:二通の恋文■ 『Stella』と『蕚』  今やシブヤの民の聖典となった、名曲『Stella』。  この楽曲をはじめて通して聴いたとき、私は誇張なしに嗚咽した。  なんせ、美しい星わたりの旅をモチーフに紡がれていたのは、敗北を経なければうまれ得なかった力強い再生の物語だったのだ。九ヶ月ぶりにもたらされた推しの新曲がそんなんだったら、泣いてしまうでしょうよ、そりゃ。(*1)  ひとしきり泣き倒し、ノーミソの酸素がちょっと足りなくなってきた頃。朦朧とした頭

    恋文への恋文。 ─『蕚』と『Stella』と『シナリオライアー 』