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【回想録 由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い 第76回】

🔷 「葬儀」の「通夜式と告別式」(3)を掲載します。🔷

 『由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い』
(ハードカバー 四六版 モノクロ264ページ)
2016年1月25日 発行
著者   藤巻 隆
発行所  ブイツーソリューション

 ✍『由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い』(第76回)✍

葬儀

通夜式と告別式(3)

 私が、日産プリンス自動車に勤務していた当時から現在に至るまで、三十年に及ぶ長い付き合いのある、NさんとKさんが通夜式に参列してくださいました。

 驚いたことは、可奈の職場から予想を超える多くの方々が、由美子の葬儀に参列してくださったことです。C警察署長のFさんと警部補のYさんです。先述しましたように、可奈は今年四月から働き始めたばかりで、由美子が亡くなったのは、わずか四カ月後のことです。さぞ、由美子もびっくりしたことでしょう。可奈が、職場の皆さんに可愛がっていただいている様子が窺われました。

 可奈が舞岡小学校時代からずっと交流を続けてきた、Oさんもお母さんと共に斎場に来てくださいました。「友だちっていいな」、と感じました。

 通夜式、告別式を通じて、由美子が好きだったZARDの曲が、ご住職が退席されている間、ずっと流れていました。その間中、由美子が聴いていてくれていると信じていました。

 係の方が弔電を読み始めました。その中に聞き覚えのある内容の弔電がありました。私はその弔電を送ってくださった方がどなたか、すぐに分かりました。由美子と同じ名のM由美子さんでした。

 私たち家族が東村山市に引越しした際、Mさんご夫妻に大変お世話になりました。引越しが終わったのが夜遅くなったため、可奈が眠くなりました。荷物が片付いておらず、新居で布団を敷くことができませんでした。

 その時、Mさんがご自宅から布団を運んできて、貸してくださったのです。Mさんのお陰で、可奈は布団の中で眠ることができました。Mさんご夫妻は、優しく、親切な方々だな、と強く印象に残っていました。お子さんは同い年だったと記憶しています。

(PP.198-199)


➳ 編集後記

第76回は「葬儀」の「通夜式と告別式」(3)を書きました。

由美子の通夜式と告別式を通じて、多くの方々にお手伝いや参列していただき、さらに弔電をいただき、感謝の気持ちで胸が一杯になりました。自分ひとりでは何もできない私は、何とちっぽけな存在なのだろうと実感しました。



ZARD 『負けないで』  私も好きな曲です。


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