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究極の「自分ブランド力強化法」 第1回

究極の「自分ブランド力強化法」ついて

藤巻隆(ふじまき・たかし)です。

昔読んだ本の中に、次のような話が書いてありました。

ブランド力に関わるエピソード


「大手電機メーカーに勤める男性が、あるチケットを街頭で販売することに
なりました。

ところが、通行人にどんなに声をかけても、誰も見向きもしません。

チケットは一向に売れませんでした。

そこで、彼は一計を案じて自分が勤める企業名を口にしました。

すると、売れたのです。

この事実から、彼は一つの教訓を得ました。

『知らない人間からは誰も買わないが、よく知られた企業が扱うなら買う』」


ブランド力とは?


購入した人は、個人としての彼からではなく、大手電機メーカーに勤める彼から買ったのです。

個人ではなく、彼の背後にある企業なら信用できるという理由で買ったということです。

これこそが、ブランド力なのです。

企業ブランドをコーポレート・ブランドと言います。

同様に、個人でもブランド力を獲得できる、と思っています。

個人のブランド力をパーソナル・ブランディングあるいはパーソナル・マーケティングと言いますが、私は自分ブランド力と命名しました。

ここでは、ブログ(Ameba)、ウェブサイト、そしてSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービスの facebook、twitter、instagramあるいはnote等)を複合的に使うことで自分ブランド力を確立し、高められることを目指します。

そして、最終的にはオフラインで、自分ブランド力を認知されるようになることです。


⭐ 究極の「自分ブランド力強化法」の初出はアメブロ(2013-12-02 22:31:35)です。9年前のことです。

上記ブログの内容を加筆修正し、再編集しました。


この記事を書くきっかけとなった本


『自分ブランドで勝負しろ!』(藤巻幸夫 インデックス・コミュニケーション)を読んで共感



藤巻幸夫(現・幸大、以下幸夫)氏は、現在、みんなの党所属の参議院議員です。

フジマキ・ジャパンの副社長、藤巻兄弟社の社長などいくつかの会社役員にも就いています。

この本は、2004年に出版されたものですが、内容はまったく古さを感じさせません。

むしろ今だからこそ、私たちは幸夫氏の熱い声に、耳を傾けなければならないと感じました。

幸夫氏が考える「自分ブランド」とはどんなものなのでしょうか?

幸夫氏は、エピローグで次のように語っています。

結局のところ、自分をブランド化するとはどういうことなのか。

それは何かしらの武器をもつことだったり、信念をもつことだったりと、さまざまな面がある。

たとえば私というブランドは、しゃべりを武器にして、モノや人を見抜くセンスを磨きながら形成されてきた、と言えなくもない。

自分ブランドで勝負しろ!  pp.229-230               


この言葉の通り、幸夫氏の熱い、熱い、熱い思いを、借り物ではない自分の言葉で語っています。

音声ではなく文字ですが、講演会で情熱を持って語っているかのような錯覚に囚われることが度々ありました。

幸夫氏は、「多弁有言実行」が好きだと告白しています。

彼の生き方そのものと言ってよいでしょう。

読んでいて、耳の痛い言葉が書いてあることに気づきました。

仕事のセンスは最初から本や雑誌から学ぼうとするのではなく、まずは自分の体験から学んでいくべきだ。

自分ブランドで勝負しろ!  p.89                 


藤巻幸夫氏と著作について


藤巻幸夫氏の著作についてもう少し詳しくお伝えします。

私は、幸夫氏と同じ名字ですが、直接のつながりはありません、

先祖を遡っていけば、つながるかもしれませんが。

幸夫氏には、健史(たけし)氏というお兄さんがいます。

この方は、外資系金融機関で東京支店長兼債券のトレーダーに長年従事し、
「伝説のトレーダー」と呼ばれました。

現在、日本維新の会所属の衆議院議員です。

私のブログのタイトルである、『究極の「自分ブランド力」強化法』に使われている「自分ブランド力」と幸夫氏の「自分ブランド」とは、ほぼ同じことを指しています。

ここでは、幸夫氏の「自分ブランド」で話を進めていきます。

ご存知のように、幸夫氏は伊勢丹新宿店のカリスマバイヤーとして名を馳せました。

40歳で退職し、アパレル業界だけでなく、本書執筆当時は足袋やストッキングで有名な福助の代表取締役社長でした。

本書を読んで感じるのは、幸夫氏のほとばしる「熱さ」が伝わってくることです。

情熱を持って語っている、といっても過言ではありません。

音声ではなく、文字ですが、「熱さ」がびんびん伝わってくるのです。

それはなぜかと考えたら、幸夫氏は人から借りた言葉でなく、自分の言葉で語っているからだ、と読んでいるうちに気づきました。

今から9年前に出版された本ですが、まったく古さは感じません。

むしろ今だからこそ、幸夫氏の言葉の一つ一つが大切なことである、と思えます。

「自分ブランド」を確立することは、誰にとっても大切なことです。

アイデンティティと言ってもよいかもしれません。

最初に、私にとって耳の痛い言葉をご紹介します。

何はともあれ「実体験」ありき、ということだ。

疑似体験で終わらせているうちは、自分のセンスは1ミリたりとも磨かれないと思え!

自分ブランドで勝負しろ!  p.89                 



「まずは自分の体験から学んでいくべきだ」という教えは、共感するとともに、反省する機会を与えてくれました。

幸夫氏が実践している、熱く語るということについては、次のように書いています。

自分というブランドを磨いてきたならば、そのスタイルを自らの手で周りに示していくという姿勢が必要だ。

その過程であなたが自分の思いを熱く、熱く、熱く周りに語ることができたなら、人々の心はやおら激しく動き出す。

(中略)

いまビジネスに求められているのは、この「感動」というキーワードである。

自分ブランドで勝負しろ!  p.102                 


こうした情熱や感動といったことを語る一方で、自分の限界を見極めることも大切だ、とも書いています。

自分ができないことや得意でないことは、他人にやってもらいことにためらいは不要だとも。

もっともっと、自分の限界というものを、まず自分自身がよく知るべきである。

(中略)

1人の力よりも大勢の力を借りたほうが、できることは圧倒的に拡がっていく。

そんな当たり前の事実を、もっと真摯に受け止めよう。

つまらない意地や見栄は張らずに、周りの人の「こいつはここがすごい!」という部分をしっかり見出しては、自分がまとめ役になって大きな花火を打ち上げていく。

自分ブランドで勝負しろ!  p.147                


自分をブランド化するとはどういうことなのかをエピローグで語っています。

結局のところ、自分をブランド化するとはどういうことなのか。

それは何かしらの武器をもつことだったり、信念をもつことだったりと、さまざまな面がある。

たとえば私というブランドは、しゃべりを武器にして、モノや人を見抜くセンスを磨きながら形成されてきた、と言えなくもない。

だが、何よりも私が手に入れたいと求めてきたものは、また別のところにある。

どうしても自分の中に築きたかったもの――――

それは「挑戦」というスタイルだ。

自分ブランドで勝負しろ!  pp.229-230                 

幸夫氏の「熱さ」は伝わってきたでしょうか?

⭐ 藤巻幸夫氏の「『自分ブランドで勝負しろ!』を読んで共感したこと」の初出はFC2ブログ(2013-09-14 16:00 by 藤巻隆(ふじまき・たかし))です。9年前のことです。

上記ブログの内容を加筆修正し、再編集しました。

残念なことに幸夫氏は「2014年3月15日に東京都内の病院で大動脈破裂のため亡くなりました。54歳でした」(Wikipedia の記事を再構成)




⭐ 参考データ

組織におけるパーソナルブランディングの重要性とは?信頼を生み出す「個性」のアピール方法

このウェブサイトからポイントとなる個所を抜粋します。

信頼を生み出す『個性』のアピール方法

●専門性にもとづく情報を発信する
専門性は「広く浅く」よりも「狭く深く」持ち、ブラッシュアップし続けることが成功のポイントです。

●ストーリーを発信する
思いやりを感じられるストーリーは信頼構築に寄与します。成功体験のみならず失敗体験を折り込むことも共感を生むため効果的でしょう。

●誠実なコミュニケーションを心がける
きめこまやかで誠実なコミュニケーションを心がけることで、ユーザーにとって唯一無二の信頼を置ける存在になることができるでしょう。
対面でのコミュニケーションはもちろん、SNSなどを活用したコミュニケーションも有効です。



⭐ 参考文献



⭐ 私の回想録




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