フェミニズムが目指しているもの

 この世には色んなフェミニズムがある。ラディカルだとかリベラルだとかマルクスだとか、とにかくいろいろある。

 このうち社会で就業の機会に恵まれないだとかいう類のものは殆どもう達成されたと言って良いだろう。そもそも太古の昔から出来る女は出来たのである。魏志倭人伝に記録された日本の邪馬台国の王は卑弥呼という女王であったし、女王は各国にいた。極め付けは西欧諸国から男尊女卑宗教のレッテルを張られているイスラム教の開祖のスポンサーはハディージャという女の実業家であった。

 では未だに活動を続けているフェミニストの最終目的とは何だろうか。それはつまるところ「女にも男と同じように自由に性交を楽しませろ」である。これはウーマン・リブ運動が中絶とピルの権利を求めたのが始まりであるのがその証明である。

 正直コンドームの登場によってこの目的はある程度達成されたと思われる。よっぽど保守的な国じゃなければフリーセックスで生きてきた女でも全然結婚できるし、男もそれを気にしないように頑張っている。

 ※フリーセックスとは結婚していなくてもパートナー及び不特定多数の相手とセックスが出来て当たり前の社会の事である。

 だが、フェミの本当の目的はこれでは不十分なのである。上の文言にこう付け加えるとその正体が明確になる。
 「女にも男と同じように自由に性交を楽しませろ、そしてそれを自分の親達、男達、子供達は白い目で見るな!」
 である。男達はすでにこのような考えも受け入れており、元売春婦と結婚する人間も多い。問題は親と子である。

 風俗で働いている女の何パーセントが親にそれを伝えているのだろう。おそらく殆どゼロである。これは当たり前の事であり、殆どの女は別に金銭的に苦労していないのに楽だから、と売春しているだけだからである。親は子供が良い人生を送れるように尽力している。しかし子供は楽な道に飛び込み、退廃的な人生を送っている。

 反面、金銭を伴わない不特定多数との性交には一定の理解を示している、というか諦めているようである。であるからしてこの点についてもフェミはもう満足して良いのではないだろうか。

 続いては子供なのだが、これは利己的な遺伝子に基づく本能なので抗いようがない。というか母親のフリーセックスを子供が受け入れるようになったら世の中が終わると思う。

 子供達は母親からいち早く離れることが美徳となりそれはまるで魚か昆虫のようである。たいして教育もされず、愛情もない。このような人間は刹那の快楽だけに生き、嘘も辞さない。社会がこのような人間で溢れたら文明は滅びると思う。約束などあってないような物になり、貨幣も何もかも価値を失うだろう。

 フェミニストが「女にも男と同じように自由に性交を楽しませろ」と叫ぶのは自由だが、「それを子供達は白い目で見るな!」というのはいくらなんでも人間の本能に逆らった傲慢である。これは「自分以外の他人は殴られても黙ってろ」「自分が許可するまで他人は水を飲むな」といったレベルの滅茶苦茶な注文であり、ただの自分中心主義である。

 フェミニストが自由に何か叫ぶのは良い。但し子供に強要してはならない、更にはこのような発想の人間が子供を持ってはいけないと筆者は考えている。この世界は縦横斜めの三次元と、時間を合わせた四次元で出来ている。過去は一生ついてまわる。時間無しに人間は存在できない。身勝手なフェミニズムを唱える前に今一度将来の自分と将来の自分の子供の事を考えてみてはどうだろうか。

 


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