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ノンコピーライターのための「コピーの基礎講座vol.2」

こんにちは。たきコーポレーション[ ZERO ]のコピーライター兼コミュニケーションディレクターの林健太と申します。

ノンコピーライターのための「コピーの基礎講座 vol.1」から間が空いてしまいましたが、vol.2 を書いてみましたので、まだ vol.1 を読んでいない方は、良かったらそちらもお読みいただけると幸いです。

さて、前回は、コピーは “ 課題を解決する言葉 ” というお話を書かせていただきました。で、そのためには “ 5W1Hを整理する ” 、そして “「ただの人」の目線で疑ってチェックする ” ということでしたね。

「何を言うか」から「どう言うか」へ。

vol.2では「ただの人」の目線というのを少し深掘りしたいと思います。

主に、課題を解決するために「何を言うか」ということがコピーの基本になりますが、次のステップとして「どう言うか」になります。もうお分かりだとは思いますが、どう言うかというときに「おしゃれに」「かっこよく」などという考え方をしないように。

私たち、コピーライターなどの広告制作者は、「企業の代弁者」として存在します。なので、消費者の課題を発見し、それに対して商品やサービスをオススメしてあげるのがお仕事。でも、単に代弁者として言葉を投げるだけでは、一方的なコミュニケーション過ぎますよね。「企業の代弁者」であると同時に、「消費者の理解者」でなくてはいけません。受け手の気持ちになることが大切。ここでも「ただの人」にもなるってことですね。

でも、届けたい相手が、同世代で同じ性別ならまだ良いのですが、そうとも限りません。高齢者向けの商品かもしれないし、自分が関わったことのない領域の商品かもしれません。そんなときは、下記の図のような方法で、届けたい相手のことを調べましょう。

1つ目は「想像する」。まずは想像してみましょう。ターゲットとなる消費者の気持ちになりきって考えてみましょう。その際に大事なのが商品に対して好意派、批判派の両サイドから想像するとより良いと思います。

2つ目は「データを探る」です。ネットなどにも調査データが公開されていたりするので、商品にまつわることに対して、ターゲットがどう思っているのか知ることができるかもしれません。

そして、3つ目は「SNSでソーシャルリスニング」。商品に関係する関連ワードをSNSで検索し、どんな意見があるか調べてみましょう。

ここまでで、最初に想像したターゲットは、少し異なる印象の箇所が出てくるかもしれません。そういうことを感じるためにも、まずは想像することが大切ですね。

最近ではターゲットを知るために、AIに聞いてみるというのも手です。意外に細かく教えてくれます(正しいかはわかりませんが参考にはなります)。

「どう言われたいか」をつくるのがコミュニケーション。

届ける相手のことをインプットしたら、「どう言うか」を考えていきましょう。でも、「どう言うか」ってかなり自由度が高いですね。なので、めざすのは「どう言うべきか」ですね。そして、そして、ターゲットの気持ちになり、「どう言われたいか」という風に考えられるようになれば大成功です。

例えば、「伸縮性のある新素材のゴルフウェア」が商品だとします。一方的に表現すれば「動きやすさバツグン!独自開発素材のゴルフウェア」なんて言いたいことを羅列しちゃったりします。でも課題解決という目線で言えば「スウィング時のカラダへの負担軽減!最新素材ゴルフウェア」なんて表現になるかもしれません。そして、ゴルファーにとって “ 勝ちたい ”、“ 好スコア ” を出したいという思いがあるのだとしたら、「どう言われたいか」という目線で考えてみると「ラウンド後半に差がでるゴルフウェア」なんて伝え方が興味を高めることができるかもしれません。

こうして考えていくことで、「企業の代弁者」であり、「消費者の理解者」となれるのではないでしょうか。こうして企業と消費者の気持ちがつながる場所を言い当てることが、言葉でコミュニケーションをつくるということだと思います。

では、今回はここまでとなります。ちょっとでも参考になったと思えたら、[♡スキ]を押してもらえるとうれしいです。