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煩悩喫茶Agua・店主のつぶやき「死刑になりたいあなたへ」

 予報では「昼過ぎから」といっていた雨は、お店を開ける10時頃から降ってきました。窓から外をのぞくと、あちこちに水たまりができ始め、街路樹は大きく揺れています。この分では、当分どなたも見えなさそう。手持ちぶさたの私はスマホを開きました。
 ニュースのトップページは、先日都内の繁華街で起きた無差別殺傷事件の続報。重傷だった一人が亡くなられて、死者がさらに増えたという記事でした。犯人は20代の男。
「誰でもいいから殺してやろうと思った、死刑になりたかった」
ああ、このセリフを聞くのは何回めでしょう。この手の事件に、もうあまり驚かなくなったことが恐ろしい。
 犯人にしてみれば・・・こんな人生を早く終わらせたい、でも自殺は嫌だ。なぜ自分だけひっそり消えないといけないのか? 自分がこんな風になったのは、周囲や世の中のせいだ、憎い、許せない。だから、誰か道連れにしてやる、それで死刑になればむしろ本望だ!・・・というところでしょうか。
 以前北野武さんが、「昔は“生きるのがイヤになったから死にます”だったけど、今は“誰でもいいから殺してやる”なんだもんなー」と、何かのテレビ番組で言ってましたっけ。

 辛くて生きることに疲れて「人生を終わらせたい」・・・までいかなくても、「もう死んでもいいかな」ぐらいの気持ちになった方は、少なくないのではないでしょうか。
 そんな風に人生が行き詰ったら・・・打開策はいくつかあると私は考えています。

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