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困ったときに頼れる人は、どこにいる?/今週の、いちばん。70

今週は、「力業」と言っていい仕事が、相次いで舞い込んで来た。
僕自身が寝ないで頑張れば何とかなる、という話ならまだいいのだけど、どれも人の力を大きく借りないといけない案件で。
しかも、急かつ説明に時間がかかりそう話なので、めずらしく電話をかけた。

久しぶりに、その人たちの声を聴く。
転職の挨拶もろくにしないでご無沙汰だった僕にも、やさしく対応してくれる。
近況報告をしながら、頼みづらいお願いをし、少しでもご協力いただけるとの返答を得る。
諸事情で、このようなお願いをしばらく続けないといけないのだけど、少しだけ、ほっとする。

3月に出版社を辞め、それでも出版業界をぶらぶらしながら仕事をもらっている僕に、なんだかんだ言って、この業界の人たちはやさしい。
それが出版業界特有のものかは、わからない(多少は関係あるんじゃないかと思うけど)。
少なくとも、僕が10年以上いた業界には、僕の居場所はまだ多少あって、本当に困ったときに頼れる人がいることに、深く感謝した。

半・業界人みたいな立場で生きていると、「外の人目線」で業界を眺めるときもある。
僕が最初に就職したときからそうだけど、何らかのチェンジがないと、この業界の先行きが厳しいのは事実だろう。
でも、こんなにも頼れる人がいる業界にはまだまだ元気であってほしいし、そのために自分ができることがあるなら、手伝いたい。
シンプルな話だけど、困ったときに助けてくれる人への恩から、僕は率先して返したい。
きっと、しばらくは頼りっぱなしで、そのあとしっかり返さないとなぁ。

今週のいちばん、頼れることのありがたみを感じた瞬間。それは8月29日、自宅であの人の声を聞いた瞬間です。

*ちなみに、写真は「新宿クリエイターズ・フェスタ2105」で、ちょっとだけ趣が変わった、地元の毘沙門天


*「今週の、いちばん。」は、その1週間で僕がいちばん、心が動かされたことをふりかえる連載です

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