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「楽しそうに見える会社」の、ひみつ。/今週の、いちばん。54

「滝さんの転職した会社、楽しそうですね」
久しぶりに会った人に、そんなことを言われる機会が増えた。
きっと、僕のFacebookの投稿を見て、 なんだか楽しい雰囲気の会社だな、と思うのだろう。

今年で3期目、出来立てのベンチャーであるBOLBOPは、歴史のある会社と違ってなにかと自由で、楽しいことも多い。
社員は若い人が多くて仲がいいし、オフィスはきれいで、たまには社員猫?が出社したりもする。出張も多いけど、夜は修学旅行ノリで騒いだり。
そういう様子をアップしていれば、そりゃ「楽しそうに見える」だろう。

けれど、それはあくまで僕が「編集」した会社の光景である。
<物はなくても、夢だけはある。>
に書いたけど、老舗の会社とは違って備品も仕組みも整ってなくて、不便なことは、あるっちゃある。
そして、「楽しくない」とは言わないが、「大変だ」と思うこともある。
かなり個人的な問題だけど、人員的に余裕がないベンチャーにおいて、「編集者」というポジションで、「すぐにはお金にならない仕事」をするということには、これまで感じたことがないプレッシャーを感じたり。

でも、そういうことは、あえて見せない。
べつに、PRの観点からネガティブなことを書かないんじゃなくて、そういう「楽しくない問題」は、自分自身が(ときには仲間の力を借りて)解決すべき課題だと思っているから。
「○○で悩んでいる」と書くぐらいなら、その○○の解決法を考えるべきだし、まわりの仲間に相談したほうが早い。
もしかしたらだけど、そういう姿勢は、前職時代、僕には少々足りなかったのかもしれない。

世の中には「楽しそうに見える会社」は少なくないけど、そういう会社が「楽しさ100%」でできているかと言うと、きっとそうではないだろう。
大変なこともあれば、理不尽なこともあるのかもしれない。
けれど、それらを解決するのも仕事のうちだし、そうやって理想に近づくために頑張る人が多い会社が、やっぱり楽しく見えるんだと思う。
楽しそうな会社はきっと、会社を楽しくしたい人たちの日々の積み重ねで、できている。

今週のいちばん、BOLBOPが楽しく見えただろう瞬間。それは5月7日、盛岡のそば屋で、わんこそばに挑戦していた瞬間です。


*「今週の、いちばん。」は、その1週間で僕がいちばん、心が動かされたことをふりかえる連載です(下の「このマガジンに含まれています」のリンクから全部の記事が読めます)

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