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「時間」について突き詰めて考えて、年賀状をやめることにした。/書かないよりは、まし。21

昨年10月、「現代ビジネス」の仕事をメインにするようになってから、ウェブの編集や広告案件と、初めてのことが続きました。40歳近くにして、また新人に戻るようなものです。

そういう生活の中で、僕はしばらくのあいだは、自分の時間の大部分を、「書き手の方」のために使おうと決めました。

本と違い、ウェブメディアの仕事は、いただく原稿の本数が格段に増えます。週に最低3本企画を出し、OKが出たものはテーマについて書き手の方と詰め、無事原稿をいただき、入稿して、記事アップ後は各種SNSなどで拡散し、アクセスを見守る。来る日も来る日もその繰り返しです。

そこに使える時間をできるだけ確保するために、僕はなるべくプライベートの予定(とくに、よく行っていた飲み会)を入れず、できるだけ仕事中心の生活に切り替えました。
時間の使い方が極端かもしれませんが、やっぱり「新人」の生活はそんなものだろう、と思うのです。

新しい職場に入って、新しい仕事について、新しい人間関係を築きながら、新しい目標を追う。そのために、今、自分の時間を一番投入するなら、それはやはり「書き手の方」に対してだろうと。
(現実は、それでも広告案件への対応などで、十分時間を使えているとは言い難いのですが)

だから……、とつなげてしまうのは、雑でズルいかもしれませんが、今年から年賀状を書くのをやめようと思っています。
そもそも、数年前から、なるべく年賀状を出さないようにしていて、来たものについて最低限返事を書くようにしていました。それでいただく枚数は減ったのですが、新たに知り合う方もいるので、またやり取りが始まることもあります。なので、完全にやめたいなと。

嫌なやつに思われるだろうなと思って、キーボードを打つ手も止まりがちなのですが、すでに書いたように、今、自分が時間を注ぎたい対象は決まっていて、それに関係ないものには、できるだけ時間をかけない生活に変えたいというのが、僕の本音です。
ようは、年賀状を書くよりも、年末ギリギリに著者からいただいた原稿を読むことや、年明けの会議に出す企画を考えることに時間を使いたい。

我ながら、ちっちゃい人間だな〜と思うのですが、キャパが小さくて、大して才能もなくて、それなのに知り合いばかりいて誘惑が多い人間は、だからこそ「時間」の使い方を変えることをしないと、結果が出せないと考えました。
(話は、年賀状に限ったことではないのです…)

年賀状は書かない分、1月2日から、担当した記事がアップされます。書き手の方と一緒に、数多くの読者の方へのメッセージを届けていきます。
一本一本の記事が、滝からの手紙のようなものだと思っていただけたら嬉しいですし、そこまで僕を甘やかさなくとも、やつは自分の持ち場で頑張っているんだろうから見守ろうかとご理解いただけたら幸いです。

それでは、本年もよろしくお願いいたします。

*トップ画像はフリー写真素材ぱくたそのものです。
*月に一回、「現代ビジネス」月記をまとめています。
*あとはすべて不定期更新ですが、ここらへんを見てください。

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