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【再アップ】ダサい服よりも、ダサい生き方のほうが、カッコ悪い/今週の、いちばん。68

*FBへのシェアがうまくいかず、再アップしました。「スキ」してくれた方、ごめんなさい…

テレビのお笑い番組で、「出落ち」という言葉をしばしば聞く。
登場と同時に「落ち」がつくような見た目や仕掛けのことだ。
この文章も、ちょっと出落ちっぽいところがある。
見出しで言いたいことは言いつくしていて、あとは蛇足みたいなものだ。
それを承知で、あと何段落か書く。

先日、外での用事を済ませて家にいるとき、友人に飲みに誘われた。
その日はすでに随分飲んでいたのだけど、「一二杯飲みたいだけだから」というので、新宿に出て、意外に混んでいたゴールデン街をさまよい、結局、よく行く店に入った。
いつものように、とりとめもない話をしていたが、少々酔いが回った頃、あまり聞きたくない話を聞いた。
詳細は書かないが、お互いの共通の知人が、何やらよからぬことをしているらしい。
しかも、やり口が、汚いというか、セコイというか。
正直、ダサい人だなぁ、と思った。

今の時代、「自分の見せ方」に気を使う人が大勢いる。
また、その具体的なやり方を指南する人もたくさんいる。
(もちろん、そういう仕事自体を非難する気は、毛頭ない)
けれど、どんなに見せ方に気を使っても、裏でよからぬことをしてると、そのうち悪い噂も立つ。
その場合、なまじ見せ方だけはいいものだから、かえって落差があって、よりイメージが悪くなったりもする。

見せ方を変えるために、ダサい服を着替えるのもいい。
でも、それ以前に、その生き方を変えたほうがもっといい。

というわけで、宣言通り、見出しの落ちに戻った。
我ながらキレの悪い文章だけど、特定の人間を斬ることが目的ではない。
自分なら、まずはその生き方を恥じ、変えるだろう、と言いたいだけだ。

なぜだかわからないけれど、不可思議/wonderboyというラッパーの「Pellicule」という曲のリリックを思い出した。

 こういうのってあんまり格好良くはないけど
 初めから俺たちは格好良くなんてないしなぁ

今週のいちばん、「何がダサいか」考えた瞬間。それは8月15日、ゴールデン街で友人の話を静かに聞いていた瞬間です。


*「今週の、いちばん。」は、その1週間で僕がいちばん、心が動かされたことをふりかえる連載です

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