マッサージ

痛みや苦しみは、どれだけ耐えるのが正解か?/今週の、いちばん。45

滝は予約した。
必ず、この過剰蓄積した疲労を取り除かなければならぬと決意した。

と、ムダに『走れメロス』ふうに書き出しましたが、昨日マッサージに行ってきました。
僕は、本当に疲れがたまったときぐらいしかマッサージ店を利用しないのですが、昨日がまさにそのタイミングで。
仕事終わりの21時、会社近くのお店を(まるで女子のようにホットペッパービューティー経由で)予約し、いそいそと向かったのです。

さて、マッサージを受けている最中、ずっと悩んでいたことがあります。それは、「どこまで痛さを我慢するか?」です。
というのも、マッサージ全般がそういうものなのか、そこのお店だけのことなのか不明ですが、肩とか腰とかをほぐされているとき、けっこう「痛い」んですよね。
でも、自分の中に「痛いぐらい強く揉まれたほうが、効くんじゃないか?」という先入観があって、何となく痛みを訴えにくくて。
しかも僕、昔、柔道と合氣道をやっていた関係で、痛みにそこそこ強いんです。
結局、どうしてもこらえきれなかった一回以外、小さく「ウッ」とつぶやくことを繰り返すうちに、70分が過ぎていきました。

話はだいぶ飛ぶのですが、「痛み」や「苦しみ」って、耐えることによって、次のステージに上れる、みたいに思われていたりしませんか?
わかりやすいのは、体育会系の部活の練習ですよね。
僕自身、シゴキに近い練習に耐えてきたおかげで、体力面・精神面が強化できたのは事実です。
一方で、「痛み」とか「苦しみ」が乗っかりすぎると、人は潰れます。
部活のときも、そういう人を見てきましたし、当然ビジネスの世界でも、そういうことはあり得るでしょう。

経験上、人生には「我慢すべき痛みや苦しみ(少なくともその分のリターンがある負荷)」もあれば、「我慢してもあまり意味がない痛みや苦しみ」もあると思います。
だから、もしいま自分がそういう負荷を感じているのなら、それがどちらのタイプのものか、よく考えたほうがいい。
もちろん、自分だけではそれが判断できないというケースもあるでしょうが、それならそれで、自分よりも経験がある人(そして、できれば「強すぎない」人)に相談すべきだと思うんです。
自分の痛みには、自分しか気づけないときがあるのもまた、人生だったりするので。

ところで、マッサージを受けた僕のカラダは、それ以前とは違って、なかなか快調です。
ですから、あの痛みはやっぱり「必要な痛み」だったのかもしれません…

今週のいちばん、「痛み」に敏感だった瞬間。それは2月21日、本郷三丁目のマッサージ店で、揉みほぐされていた瞬間です。


*「今週の、いちばん。」は、その1週間で僕がいちばん、心が動かされたことをふりかえる連載です(下の「このマガジンに含まれています」のリンクから全部の記事が読めます)

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