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プロヴァンス組曲(ミヨー)

ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。


さて、"本日のオススメ"は、ミヨー作曲の『プロヴァンス組曲』です。(数字は7-170。名曲解説全集第7巻P169)


ダリウス・ミヨー先生。 1892年-1974年(81歳)の、フランスの作曲家ですね。フランス6人組の1人。

裕福な家庭に生まれ、父は地元の音楽協会でも活躍し、母は声楽を学んだ、そんな家庭。7歳の頃よりヴァイオリンを習い、12歳頃には弦楽四重奏のヴァイオリンパートを担うほどに。この頃にドビュッシー先生の音楽を学びます。

17歳でヴァイオリンを学ぶためにパリ音楽院に入学するも、作曲を本格的に学ぶようになり、デュカス先生に管弦楽を教わる事に。和声をルルー先生に学ぶも、ミヨー先生の和声の感覚が合わず、この時期には独特の感性が出ているのかもしれません。

イベール先生やオネゲル先生は、同時期に学んでいるようで、後のフランス6人組につながる要素に。

23歳頃には、バッハの曲をきっかけに復調性・多調性の研究に取り組み、25歳頃にはブラジルに滞在し、帰国後も同世代の作曲家の音楽に触れるなど、着実にミヨー先生の音楽を構築していきました。



そんな先生の代表的な作品『プロヴァンス組曲』が、本日の作品。

18世紀の、故郷プロヴァンスに対する愛着から生まれた作品で、プロヴァンス地方の民謡が主題になっています。

キーワードは、古典的、多調性、突然の転調、独特なリズム、民謡。

1曲1曲は短めなんですが、その短い曲の中で、急に大きな変化があったりする、なんか、とても不思議な世界に誘われます。



本日の音源は、プラッソン指揮/トゥールーズ市立管弦楽団の演奏を聴きながら書き進めてきました。

本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております。

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