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海外転職の際にドイツでやったこと

はじめに。

現在(2022年9月現在)、ベルリンのスタートアップ企業でエンジニアとして働いています。
ドイツに来てから住民登録や銀行口座開設など、いろいろやることがあったので、備忘録兼今後の誰かの参考になればということで、自分がやったことを書いていこうと思います。

住民登録

長期でドイツに滞在する場合は到着2週間以内(一応)にお住まいの地域で住民登録をする必要があります。登録時に必要となるのは以下の書類のみでした:

  • パスポート

  • 住居証明(Wohnungsgeberbestätigung): 家を探すときに、この住居証明を出してくれる家を探す必要があります。私が家を探すときに使ったComing Homeというサイトでは、基本的に住居証明を出してもらえるようでした。

  • 申請書: こちらからダウンロードできます。

詳細についてはお住まい(予定)の地域の役所のホームページをご確認いただければと思います。(参考: ベルリンの市役所)
出生証明(Personenstandsurkunde)が必要と書かれていますが、私の場合は必要ではありませんでした。もしかしたらパスポート記載の本籍と出生地を別のところで登録する場合は必要になるのかもしれません。私も出生地は北海道、本籍は京都となっているのですが、いろいろと面倒なので基本的には本籍を出生地として申請しています。(とはいえ結婚等で本籍が変わった場合はそれはそれでまた面倒なことにもなりそうですが…)
2022年7月当時はオンラインでの予約が必要なのですが(当日朝に行って予約を取ることも可能らしい)、1ヶ月半以上先まですでに予約が一杯の状況でした。ですが当日分の枠が現地時間朝7:30〜8:00くらいに空くので、タイミングが良ければすんなりと予約がとれます。とはいえ最寄りの役所で予約が取れるとは限らないので、ちょっと遠いところになってしまうかもしれません。
当日は入り口で予約の有無を確認され、10分前から待合室待機可能と伝えられました。予定の時間から15分くらいして自分の予約番号がモニターに表示され、表示された部屋番号に行き、書類を渡して完了でした。実際の手続きの時間は3分くらいでした。
手続きから約2週間を目安に郵送でSteuerliche Identifikationsnummer(Tax ID)が送られてきます。が、私の場合は1ヶ月以上待っても届かなかったため、税務署に行ってきました。
ちなみに手続き完了後に発行してもらえる住民登録票(Meldebestätigung)はいろいろと使う機会があるので、コピー・スキャンをしておくと便利です。あいにく家にはコピー機・スキャナーがないので、近くのコピーショップに行きコピー・スキャンをしました。店員さんに「この書類を○部コピーして、スキャンもしたい」と伝えたらやってくれました。

スマホ

電話番号がなかったり外出先でネットに繋げなかったりするといろいろと不便なので、ドイツに到着してすぐにプリペイドsimカードを購入しました。日本のようにキャリアと2年契約をする、という手もあるのですが、自分のようにいつ日本に帰るのかわからない人の場合はプリペイドの方が都合が良さそう(+2年契約の場合解約がとても面倒らしい)とのことでプリペイドを選択しました。
私の場合は家電量販店(MediaMarkt)のスマホ売り場で店員さんにプリペイドsimカードを購入したい旨を伝えて、手続きをしてもらいました。2017年からsimカードのアクティベーションに身分証明が必要になったようですので、パスポートを見せて、メールアドレスなどを伝えて手続きは完了しました。ちなみにアクティベーションは家でもネットでできるようです。
ちなみに以前の記事でも書いたのですが、日本から持ってきたスマホはsimロックが解除できていなかったので、70€くらいの激安スマホを買って、しばらくは外出先ではテザリングして過ごしていました…

銀行口座

銀行口座はN26Comdirectで銀行口座を開設しました。SparkasseDeutsche Bankは口座維持費がかかるし、開設までに時間がかかるようでしたので、オンラインバンクを選択しました。
N26はベルリン発の企業で、家にいながら口座開設が簡単にできるとのことなのでまず第一にこちらを選択しました。用意するものはパスポートとドイツで使える電話番号です。詳しい口座開設方法は、いろいろな方がすでに記事を書かれているのでここでは省略しますが、私の場合は口座開設から2週間以上経ってもカードが届きませんでした。アプリ内でカード到着目安の日付が表示されるのですが、それを超えても手元に届かない場合はカードを再送してもらえます。サポートチャットにメッセージを送るとすぐに送ってくれました。現在メインバンクとして使用しています。
もう一つの口座のComdirectはドイツ大手銀行のCommerzbank傘下のオンラインバンクで、サブ兼貯蓄用に使っています。こちらも家にいながら口座開設ができ、N26のようにビデオで身分証明をします。POSTIDENTというサービスを使用しているのですが、私の場合担当者につながっても何度も通話が途中で止まってしまい最後まで手続きを完了させることができなかったため、後述の通り郵便局で身分証明をしました。

番外編

ここでは多くの人にとってあまり関係のなさそうな手続きについて記載します。

郵便局でPOSTIDENT

Comdirectの身分証明のために使用したPOSTIDENTですが、私の場合はアプリでのビデオ認証がうまく行かず、Deutsche Postの支店に行き、店員さんにPOSTIDENTをしたい旨を伝えて、Comdirectの身分証明プロセスで表示されるバーコードを提示して手続きをしてもらいました。手続きにはパスポートと住民登録票が必要でした。ちなみにPOSTIDENTをしてから1週間後くらいにComdirectから手紙が届き、住民登録票を提出してくれと言われました(郵便局で見せたのに!)。仕方がないので郵送したのですが、また1週間後くらいに、住民登録票がまだ届いてないので郵送してくれませんかと手紙が来たので、サポートに住民登録票のスキャンを添付してメールしたところ、手続きが完了し後日カードが届きました。

税務署(Finanzamt)

前述の通り、基本的には住民登録から2週間程度で自宅にTax IDが届くのでほとんどの人は税務署に行く必要はないと思いますが、私の場合は届かなかったので直接税務署に行ってTax IDを教えてもらいました。そこで判明したのですが、以前ドイツに住んでいたことがあったため、新たにIDが発行されず、それゆえに発送されなかったとのことでした。IDは変わらないらしいので、私のように以前にドイツに住んですでに発行済みの方は引き続き当時のものを使えますし、忘れてしまっていても税務署に行けば教えてもらえます。税務署に行って、番号札を取って、番号が呼ばれたら担当のところに行き、事情を説明して、パスポートを見せるだけでした。

警察証明(Führungszeugnis)

おそらくほとんどの人が必要としないとは思いますが、仕事の都合上、警察証明を持ってくるよう言われていたので、こちらも役所で発行してもらいました。住民登録と同様に、予約を取ってから役所にいきましたが、住民登録と違うのはこちらは有料で、手数料として13€が必要でした。支払いはECカード(giroカード、デビットカード)のみで、あいにくそのときにはまだ銀行からカードが届いていなかったので、銀行振込をして、その証明とパスポートのコピー、役所でもらった申込用紙を同封して郵送して発行してもらいました。ちなみに日本でも渡航証明(犯罪経歴証明書)を発行してきており、警視庁で無料で発行してもらうことができました(https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/tetsuzuki/toko/toko.html)。(会社から持ってこいと言われていたものの、結局日本で発行したものは不要でした…)

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました!次回のネタがまだ思い浮かんでないのですが、気が向けばドイツでの仕事の様子など書いていければいいなと思っています!

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