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大学1年生で光の教会に行ってみて思うこと

僕は、デザイン学科の大学1年生だった時に建築に興味が湧き始めた頃に、安藤忠雄さんの建築巡りをしたことがあった。とにかく、大阪の方までわざわざ1人で行って瀬戸内の島々も見て回ったことがある。

1番見たかったのは、やっぱり光の教会だった。安藤忠雄展でレプリカは見ていたが、あんまり感動せずどうしてもレプリカ感があったから、どうしても、生で見てみたいと思っていた。

大阪の茨木市からバスで20分程行った住宅街の中に十字架の入ったコンクリートの建物が木々の中から顔を覗かせていた。「おお、これかぁ!」と感動もしたが、外側から見ていて意外とこじんまりだなぁと思った。

中に入る時には、気持ちで300円を寄付して隠れているような鋭利な入り口から中に入るといきなり、光の十字架が目にとびこんでくる。「うわぁこれが光の十字架かぁ」と素直に感じると同時に、「質素だなぁ」とも感じた。いい意味で質素であった。建築もよく分からなかったが、光の教会は本で読んだ通り、工事費用も抑え、床にもあえて荒々しい黒い木を用い、十字架にはガラスは入っているものの空調などは、全くなく椅子には座布団がひかれていることは確かめることができた。

安藤さんの光の教会は、すごく質素でなものでできた空間の中に、堂々とした神秘的な光の十字架から光が差し込んでくるような不思議な空間であり、まさに教会建築らしいなぁと感じられた。