不親切なコント師

今日はイエスシアターでU-3ゴングショーとバトルシアターというキャリア3年未満の登竜門的なライブでした。

リハーサルをやっていて、不親切なコント師が多いなぁ…と。

例えば台本

(内容に関しては本人に権利があり今後も舞台でやる可能性もあるので台詞にはモザイクを掛けさせて頂きます)

冒頭の一文~中略~オチ台詞。

暗転する為に必要なキッカケ台詞だけ。

これだけ!?

別に長々と台詞書く必要はないのです。
でもオチやキッカケの少し前から書いてよ。
とは思います。

音響さんや照明さんはずっとそのいつ来るか解らないキッカケの瞬間に備えないといけない。

漫才みたいに、もうええわ!とかやめさせてもらうわ!からありがとうございました~という普遍的な終わり方なら未だしも、コントという自分達の世界観で作ったネタで、オチが突拍子もない場合、こんな最後の一文だけ書かれても反応しきれない。

オチしか書いていない台本の場合、スタッフはコントリハしてオチ前の台詞を思い出して、メモとるんです。

今日は7組中5組がオチ台詞だけでした。
限られたリハ時間でそれぞれ書いていくんです。
それは中々の労力ですし、書いている時間を取ったりするので、テンポが下がります。


コント台本でオチの少し前から書くことがそんなに手間なのならコントはやるべきではないし、読む側への配慮が圧倒的に不足していると感じます。

さらに手書きで文字が汚くて読み辛い人もいる。
字の上手い下手の話しではなく、乱雑に書くな、ということです。

字が下手でもちゃんと読める人もいるけど、どれがキッカケ台詞なのか、パッと見て判別出来ないようなごちゃついた台本もあります。

台本は何の為にあるかをもう一度ちゃんと考えて欲しい。書くことや期日に提出することが目的になっていませんか。

コント台本はスタッフが読んで仕事をする為に提出するんです。やっつけ仕事みたいな適当な書き方をしないで欲しい。

自分が誰かのコントに出るとき、渡された台本に前の一行しか書いてなければ不安になるでしょ?
自分の台詞が何処に書かれているかパッと見れない台本は読む気失せるでしょ。それはスタッフも一緒です。

実際スタッフはそういう欠陥台本を出されても文句も言わず、自分たちで修正・加筆して、出演者や作家が一生懸命考えたネタを上演する為にサポートしてくれるんです。

キッカケ逃したり、失敗して落ち込んでるスタッフも多いんです。少しでもスタッフが失敗しずらい台本を書きましょう。

自分自身のためにも。

そしてもう一つ不親切なコント師は

リハで声小さい!!

自分らで稽古してるんやないで!?
コントリハは技術スタッフの為にやってるんです。キッカケになる台詞をボソボソっと言うなんて、失敗して欲しいの?と思います。

今日のコントリハで声が出てなかったコンビに関してはその場で叱責しましたが、やはり三年未満で舞台を適当な気持ちでこなされては、彼らの未来が心配になりますので老婆心ながら書かせて頂きました😊

舞台に携わる中で、一つの公演にあたり裏と表は明確にありますが、上と下はありません。

互いに仕事をしやすいような配慮し合えばもっといい舞台になると思いますよ!!

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